2007/05/12 「アンドロイドは医療過誤を許せるかっ!?」

俺の大好きの漫画で、「実験人形ダミー・オスカー」というのがあって。



まあ、こんな表紙なもんだからあまり大きな声では言えないが。
この物語、いかに人間そっくりの人形を作るか、という話と多重人格ものをミックスさせて、しかもセックス&バイオレンスという贅沢な「オトナの嗜好品」なのだが、当時は最新鋭だったロボット工学の技術が緻密な絵で紹介されている、マサニロボット・フェチ向きな作品だったわけである。

現実世界では、AIBOをはじめとして人間とコミュニケーションするタイプの玩具としてのロボットがたくさん開発されているわけだが、これも医療の世界での使用について、その実用化が期待されているらしい。


「体動かし症状を答える」患者ロボ、岐阜大大学院で開発
(2007/05/11 読売新聞)



 医師の問いかけに応じ、体の具合の悪い個所を動かしながら答える“患者ロボット”を岐阜大大学院医学系研究科の研究チームが開発した。珍しい症例をロボットの動きを通して医学生に診断させることが目的。症状のある部分を動かして見せる教材用ロボットは、世界で初めてという。
 ロボットは成人女性がモデルで、人のように滑らかに動く。筋肉に力が入らなくなる重症筋無力症の症例では、ロボットが「まぶたが重たい」と話しながら顔の表情を変え、ゆっくり肩などを動かしながら背中を丸めて見せる。
 開発チームの高橋優三教授(58)は「肩の関節や肩甲骨の動きを人間らしく表現するのが難しかった。今後は多くの症状をプログラムし、臨場感あふれる教材にしたい」と話しており、早ければ来年度のカリキュラムに登場する。



誰もが思うことだろうが、写真を見る限り、このロボットは、怖い。こんなのが、

「ぎぎぎ…まぶたが…ぎぎぎ…重たいのォォォ」

なんて話しかけて来た日にゃ、診察どころではない気がするのだが。

どことなく、映画「アイ・ロボット」の登場人物みたいだし。

医療用ロボットのいいところは、たとえ治療や応対に失敗して「死んで」しまっても文句を言わないところだろう。特に医療現場よりも医師をめざす学生にとっては、実際の患者で試すことのできない実習をするうえではおおいに助かるのだとは思う。

今後は、いろいろな症状を表現できるようにするとのことだが、
失血してどんどん青ざめていく機能だとか、
とにかく苦しんでばたばた暴れまくる機能だとか、
実際の現場で起こりうるシチュエーションに対応してもらいたいものである。

ただ心配なのは、そうやって難度も品性しまったあげく、
人形に魂が宿って
しまったりして…。

2007/05/02 「マゴットセラピーをする勇気があるかっ!?」

民間療法で、肩こりや鬱血している場所の血をヒルに吸わせるというのがあったのだが。


マゴットセラピーで効果 糖尿病など患者9割が足切断回避
(2007/05/01 産経新聞)

 糖尿病などで足が壊死(えし)する「難治性潰瘍(かいよう)」で切断しか治療法のない患者に、岡山大の三井秀也講師(心臓血管外科)が「マゴット(ハエ幼虫)セラピー」という治療法を行ったところ、9割の患者が足を切断せずにすむなど高い効果が認められていることが30日、分かった。日本では壊死による足切断は3000例を超えるとされる。三井講師は秋にも医師主導臨床試験に取り組む予定。英国では保険医療が認められ、年間数百人が治療を受けている。
 マゴットセラピーは、壊死した皮膚にハエの幼虫をガーゼとともに固定して行う。幼虫が腐敗した部分を食べ傷をきれいにするとともに、幼虫の唾液(だえき)に含まれる物質が微生物を殺す役目を果たし、傷の回復を早める。週に2回ほどガーゼを取り換え、2〜3週間で効果があらわれる。
 三井講師はオーストラリア留学中にこの治療法を知り、平成16年に糖尿病などの合併症で足切断しか治療法のない60代の女性に日本で初めて実施。潰瘍が1週間で半分の大きさになり、患者の痛みも軽減したという。傷が完治したこの女性は3カ月で退院。切断をまぬがれた足で歩行に努めたためか、その後の糖尿病のコントロールも良好だという。マゴットセラピーはこれまで国内27カ所で約100例が行われ、このうち三井講師は66例を手がけた。患者はいずれも他の医療機関で「即足切断か足切断の可能性あり」と診断されたが、治療の結果、58例で傷が完治し、足切断せずにすんだという。
 治療に使うのはヒロズキンバエの幼虫。当初はオーストラリアから輸入していたため完治まで約30万円かかったが、現在は自前で育てたものを使うため費用は12〜18万円ですむようになった。それでも保険適用される足の切断手術(1カ月の入院で自己負担約8万円)に比べると、患者の金銭的負担が大きい。
 三井講師は「自分で歩くことができれば、糖尿病もコントロールしやすくなり、医療費削減につながる。全国どこの病院でも治療を受けられるようにして、1人でも多く足切断から救いたい」と話している。


要は、ウジ虫が緩慢なスピードで傷口をおさめてくれる、ということだろうか。
で、試みにネットで検索してみると、苦労することもなくヒットがあって、
ジャパン・マゴット・カンパニーhttp://www.icn-jp.com/~jmc/
ってとこでは、すでにマゴット(ウジ)の販売まで行っている。

これだけ治癒効果の高い治療法が、なぜ今まで広く知られなかったのか不思議なのだが、
やはり治療に生きたウジ虫を使う、というのが抵抗あるところなのだろうな。

で、さらに調べてみると、なんとこのマゴット治療を実践している人のblogがある。

「病院出たり入ったり テレ枡です」http://diary.jp.aol.com/q7fxhqwuuw/188.html

この人の日記を読む限りでは、治療を受ける患者自身には他の治療とあまり違和感がないようにも感じられるのだが、そのへんはどうなんだろう。
先日、「感謝されない医者 ある凍傷Dr.のモノローグ」(金田正樹・山と渓谷社・\1600)という本を読んで、凍傷の実際とその患部の治療や切断について知る機会があったのだが、そういう立場にたった人にとっては福音以外のなにものでもないのだろうなあ。

ただなあ…。

200匹ものウジ虫が皮膚の上をうじゃうじゃ動き回っている

ところを想像するとなあ…。


あなたなら、ウジ虫両方と切断、どちらを選ぶだろうか?

2007/03/30 「みのもんたが嫌いで悪いかっ!?」

昨日、夜の病院帰りにふと気づくと、不二家が営業再開しているではないか。
まあ、ここのところいろいろあったけど、ようやく再開できたんだなあ、と思っていたら。


「朝ズバッ!」が不二家報道で捏造疑惑…TBSは否定
(2007/03/29 SANSPO.com)

 TBSの人気番組「みのもんたの朝ズバッ!」に28日、捏造疑惑が浮上した。同番組は1月、不二家が賞味期限切れのチョコレートを回収して工場で溶かし、再出荷していたと報道したが、不二家が「事実と異なる部分がある」として説明を求めていることが分かったのだ。TBS側は「視聴者が誤解する可能性はあった」としながらも「断じて捏造はなかった」と主張している。
 問題となっているのは、「存在感がある番組になってきた」(TBSの井上弘社長)という「朝ズバッ!」が、1月22日に不二家の不祥事として放送した特集だ。特集では、不二家の元従業員とされる女性が顔を映さずに登場。神奈川県の平塚工場で賞味期限切れのチョコレートを出荷先から回収、包装を外して溶かし、牛乳を混ぜて新品として再出荷する作業を日常的に行っていると伝えていた。
 不二家は同日の放映直後に「事実と異なる点があるので確認してほしい」とTBSに説明を要求。両社間で話し合いを重ねてきたが、不二家広報室は「(現在も)納得がいく説明をいただいていない」としている。不二家が同社の一連の不祥事を調査するため社外に設置した「信頼回復対策会議」によると、「流通システム上、チョコが工場に戻ることはありえず、牛乳を混ぜるプラントも実在しない」。同会議はこうした経緯について、30日に発表する一連の不二家問題の調査報告書に盛り込む。
 TBSは28日、記者会見を開き、“告発”証言をした女性が勤務していたのは10年以上前であり、再出荷作業が日常的だったとする部分は「10年以上前の状況についての証言だった」と明かした。牛乳を混ぜるとした部分については「実際は何を入れたか分からない」とし、「正確性を欠いた」と不二家側にすでに伝えたという。
 29日発売の「週刊文春」(4月5日号)によると、みのもんた氏(62)は今回の問題について「僕が報道の取材をしているわけじゃないんだからさ。『朝ズバッ』の中のニュースの中で捏造ってことは、僕はあり得ないと思いますよ」と答えたという。 みの氏は不二家報道の翌日の番組冒頭で、不二家について「もうはっきり言って、 廃業してもらいたい」と言い放っているが、TBSは「『廃業を覚悟して不退転で臨んでください』という励ましの発言だったのでは」としている。


実は俺、みのもんたが大嫌いで。

あの上から人を見下したような物言いがなぜ人々に受け入れられるのかが
どうしてもわからないのである。


タイムリーなことに、現在女性誌ではみのもんたが女性アナウンサーにセクハラをしたのでは、との疑惑が載っているのだが、思い起こせば何年も前、昼の番組でアシスタントと不倫問題を起こしたのではなかったっけ?
その不倫大王が、政治家の不倫についてもの申してしまうのだから、片腹痛い。

今回の不二家に対しての「廃業してもらいたい」発言も、傍観者の勝手な言いぐさであり、なんら責任を負う覚悟もない放言に過ぎないし。
不二家が廃業なら、今までさんざん捏造・偏向した報道を繰り返してきたTBSこそ、真っ先に廃業するべきだと思ってしまう。

みのもんたは、夕張が財政再建団体に認定された一連の騒動の際も、かの地まで訪れてレポートしたのはいいが、その後なんら夕張のための活動をするわけでもなし。いじめ問題で緊急出版したものの、”ブーム”が過ぎれば省みることもなし。結局、飯のタネとして一過性のブームに便乗して自分を切り売りしているだけではないだろうか。


まあ、人の好きずきというのも個人的な感情からくるものだから、俺と同じ意見の人がそうそういるとも思えないのだが、ひとつだけ言えることがあるとすれば、


みのもんたの目はいつも笑っていないずる賢い目だってことか。


2007/03/16 「子供ってそんなに才能豊かなのかっ!?」

ネットは情報の海。いろいろな人が持論を展開しているものである。


【野菊】「マクダァナ」と「マクド」 」
(2007/03/11 SANKEI Web)

 「カキマウス」「マクダァナ」
 何度聞き直しても、そうとしか聞こえない。4歳の長男が発音している言葉がセサミ・ ストリートの人気キャラクター「クッキーモンスター」とマクドナルドだと気が付いたのは、 かなり時間が経ってからだった。
 当時、長男は近所に住む米国人に英会話を習っていた。素人の指導だから、絵本や 積み木などが教材である。いわば遊びなのだが、それでもネイティブな発音が身に ついた。語学とは耳学問、音楽に近いのではないか。ならば習い始めは幼い時ほど よかろう。それ以来、私はそう信じている
 この持論に従って今、議論されている小学校での英語必修化問題を考えると、伊吹 文明文科相の時期尚早論は単純には支持できない。英語を聞き、話せることだけを 目的とするなら、学ぶのは早いほどいい。すでに公立小学校の95・8%、2万1116校で、 歌やゲームなどの英語教育が行われているのは、こうした考えからだろう。
 ただ、文科省が本気で「英語が使える日本人育成」を考えるなら、改善すべきは、 実は中学校だ。2003年度の教育課程実施状況調査を見れば、それがよくわかる。  「英語の勉強が好きか」という質問に肯定的な中学生は1年生で60・5%いるが、 2年生では51・0%、3年生で48・7%と減っていく。反比例するように「授業がわからない」 という中学生は1年生20・5%、2年生26・2%、3年生28・3%と増える。
 「英語の入門期には懇切丁寧な指導が欠かせない。勉強の仕方を教えることは もちろんだが、なぜ学ぶのかという動機付けをきっちりすること。これが十分できて いない」と、加賀田哲也大阪商大教授は言う。今月初めには、英検準1級を取得して いる中学校の英語教師は24・8%と発表された。文科省がおおむねすべての教師に 取得を求めているにもかかわらず、だ。
 大学生になってハンバーガー店を「マクド」と呼び、「クッキーモンスター」と発音する 長男を見ると、せっかくの資質が中学時代、情熱のない教師につぶされたのでは ないかと疑ってしまう。親ばかだろうか。(安本寿久)



はい、親ばかです。

誰にでも覚えがあるだろう。年端もいかない物心もついていないような小さな子供が
無意味に車や列車の車種や国名を丸暗記しているのを。

これは、柔軟な頭をしている時分の幼児の特権である。子供だけが持っているこの得意な才能のことは、大学生の子供をもつ人の親ならば知っていそうなものなのだが?

だいたい、4歳の子供がネイティヴな発音をしているといっても、それは米国人の発音を聞きそれを真似ているからに他ならない。

九官鳥やオウムと一緒。

もしもこの能力を伸ばし高めたいと願ったのならば、なぜこの人は自分の子供にその機会を与えてあげなかったのだろう。(中学校では)十もの科目を教える義務教育の場にそれを求められても困るんだけどなあ。

だいたい、この持論によれば、国語・社会・数学・理科・英語の五教科をはじめとするすべての教科において専門教育をほどこさなければ、不公平だぞ。
もしも、自分の子供に英語の専門的な知識をつけたいと願うのであれば、
やはり親として
そのための手だてを施すべきだったんじゃないだろうか?
4歳で気づいたその英語の資質、中学入学までは続けていたのだろうか?

職業柄よく観たり聞いたりする話ではあるが、
自分の子供だけが特別
って考え方をする人は、世の中にザラにいる。
もちろん、そういう風に自分の子供を見る視点が大切なのは当たり前だが、
それを伸ばすのは、一緒に人生を歩む親、家族のはず。

大学生の息子が「マクド」と言うのが嫌なら、やめさせなさいよ、親の権限で。
それ、中学校時代の指導に戻って文句言われてもなあ…。


ところで、子供に聞いてみたのかなあ、英語好きだったかどうか?
えてして、子供自身の考えは無視しがちなんだよなあ…。


2007/02/24 「ダースベイダーの五月人形はアリかっ!?」

そろそろひな人形の季節だなあ、と思っていたら、すでに五月人形商戦らしく。


「ダース・ベイダーが五月人形に! 」
(2007/02/23 MYCOMジャーナル)

 人形メーカーの吉徳は「ダース・ベイダー鎧兜」の予約を3月上旬より開始する。兜のみの「兜床飾り」が18万円、鎧が付属する「鎧床飾り」が33万円(各予定価格)。



 ダース・ベイダーといえば、映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場するシスの暗黒卿。漆黒のマスクとマントに身を包んだ姿、そして迫力あるテーマ曲で絶大な人気を得ているのは誰もが知るところとなっている。そのダース・ベイダーのマスクを組み込んだ五月人形が、今年公開30周年を迎える『スター・ウォーズ』と、まもなく創業300周年を迎える吉徳のコラボレーション商品として発売される。
 マスクと兜が違和感なく調和。いまにも「コー、ホー」というあの独特の息遣いが聞こえてきそうな仕上がり。最近では子供が着用できるサイズの五月人形もあるが、残念ながら今回のダース・ベイダー鎧兜はディスプレイ用。それでも床の間に飾れば迫力十分
 暗黒卿のマスクが組み込まれた兜は、まさに暗黒武将といった趣。意外なコラボレーションのようだが、ダース・ベイダーはもともと日本の鎧兜をモチーフにデザインされたといわれており、違和感がないのも当然といったところ。兜・面頬(めんぽう)・前立(まえたて)部分は特撮ヒーローなどのフィギュア原型を多数手がける造形作家・竹谷隆之氏が考案。前立と櫃(ひつ)にはあたかも家紋のような銀河帝国軍のシンボルマークが輝く。細部の装飾まですべてが人形職人によって手作業で作られており、見るものを強く惹き付ける芸術作品となっている。
 高さは「兜床飾り」で約40cm、「鎧床飾り」で約70cm。五月人形には欠かせない、屏風、櫃、弓太刀もそれぞれセットとなる。屏風には『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』で、後にダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーが、オビ=ワン・ケノービを相手に死闘を演じた、火山と溶岩の星「ムスタファー」が描かれる。
 注文は吉徳のサイトに設置予定の予約ページにて、受注生産というかたちで受け付ける。商品の受け渡しは5月〜6月ごろを予定。ただし、ひと月に生産できる個数に限界があるため、注文が殺到した場合などは納品時期にずれが生じる場合もあるとのこと。端午の節句を迎える子供たちのほか、『スター・ウォーズ』ファンに向けても販売していく。海外販売は現在予定されていないので、世界中から注目が集まるコレクターズアイテムとして、日本発の貴重な一品になることは間違いなしだ。






造形の竹谷隆之氏といえば、「仮面ライダー」方面で名前を知っている人ではなかったか。

兜のみの写真を見たときは、いくら何でもこれはちょっと…と思ったのだが、鎧が付属する鎧床飾りを見ると、なるほど、確かに違和感ないわ。「スターカォーズ」第1作での白と黒という色の対比と調和の見事さを思い出させるような、重厚さで、確かにこれなら買っても損はないだろう。

買わないけど。

ただ、この鎧にせよ兜にせよ、元ネタを知らない子供にとっては

トラウマ以外のなにものでもない

と思うのだが…。


2007/02/18 「君は下水の水を飲めるかっ!?」

久々に書店で見つけて買ったのが、
「コンシェルジュ 第8巻」 原作・いしぜきひでゆき 漫画・藤栄道彦 (新潮社)\505



今回、この漫画の中にひとつとても心に残る話があった。
それは、無農薬野菜の是非についてのエピソード。

明らかに漫画「美味しんぼ」の原作者・雁屋哲をモデルにした人物が登場し、
彼の主張する「無農薬有機野菜絶対論」を打破してみせるのである。

「美味しんぼ」は俺ももう20年以上も愛読しているのだが、
いじめがあるのは学校・教師が悪いからとか、日本の中国・韓国に対する外交姿勢が悪いとか、柳美里を持ち上げてみせるとか、どうも年を追うごとにサヨク的言説が増えてきているようなのである。
もちろん、捕鯨反対論に対する反論等、日本人として共感できるものも多いのだが、
雁屋氏がオーストラリアに移住してのちは、海外から見た日本のダメさ加減ばかり言い募り、見ていて気分が悪くなることもしばしば。(本当に愛国者なのか?)

その雁屋氏の「無農薬有機野菜絶対論」について、無農薬野菜が虫害に対して自分の体内で自然に合成する農薬様物質の危険性を訴えるのが、漫画内でのストーリー。これには、実に快哉を叫んでしまった。
いつも思っているのだが、一般庶民の生活水準で手の届く食材・食事というものを考えた場合、「美味しんぼ」の世界観はあまりにも乖離しすぎていると思うのである。

なんか貧乏人は早死にするって断言されているようでさ。


で、雁屋氏が「美味しんぼ」の中で賞賛していたのが、オーストラリアの自然の豊かさと清浄さ。
かの国では、雨水でさえ濾過すれば十分に飲めるほどなんだそうで。

しかーしっ。


ここに興味深い記事があるので紹介しよう。


「リサイクル下水、飲むしかない…干ばつ豪、08年から」
(2007/01/29 読売新聞)

 干ばつに苦しむオーストラリア北東部クインズランド州政府は28日、下水を飲料用にリサイクル処理した水を同州の一部で2008年から使用すると発表した。
 同州は、下水再利用の是非を問う住民投票の取りやめも明らかにした。住民に是非を聞いている余裕がないのが実情という。
 州政府のビーティー首相は、「大変な決断だが、水を飲まなければ死ぬ。ほかに方法がない」と、住民に理解を求めた。地元紙によると、このまま干ばつが続けば、同州の水源は09年に枯れるという。



どうだろう、雁屋氏の誇るオーストラリアの水事情って。
あれだけ日本の水はまずいと言っていたのに、実際はかの国のほうがひどい状況になっていたとは。
もちろん自然環境の破壊などという人的な状況によるものではないが、ありにもオーストラリア、オーストラリアと言っていたそのツケがまわってきた、と考えられはしないだろうか。
(オーストラリアのこの事態を喜んでいるわけではないけどね。)


実を言うと「美味しんぼ」は愛読書だったんだけどね。
初期のストーリーでは、われわれ庶民に手の届くような料理を、今よりもいかに美味しく作るかとか、吟味していくかが描かれていたのだ。なんだか、いつのまにか高級食材や珍味にばかり目が移るようになっちゃってちょっとがっかりしていたのである。
今は、美味しいものが食べたければそれなりの対価を支払い、腕のいい料理人のいる店に行け、って感じで、本当に敷居が高いし。かと思えば、全国味めぐりとか言って、地方の名物料理を並べてみたり。


雁屋さん、アジア人差別に目を向けているのはいいことなんですが、
できれば、俺みたいな食餌制限者にももっと心を砕いてもらえれば、って思います。


2007/02/16 「いまさらエヴァンゲリオンかっ!?」

誰にでも”イタイ古傷”というのがあるだろうが、これもきっと日本中の人が抱くトラウマ…。


「ヱヴァ」総監督 劇場で“緊急声明”
(2007/02/12 Sponichi Annex)

 10年ぶりに映画化される大ヒットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」について、庵野(あんの)秀明総監督(46)が17日に全国の劇場で「緊急声明」を発表する。これまで1度も口を開かなかった庵野監督が語ることで、エヴァ再生を印象づける狙い。新作は4部作。第1作は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のタイトルで9月1日に公開されることが決まった。
 庵野監督の声明文は、全国約50館の劇場にポスターとして掲出される。黒地に白文字だけの斬新なデザインで、「疲弊しつつある日本のアニメーションを未来へとつなげたい」と主張。同時に銀幕で15秒の特報も上映される。タイトルも「エ」を「ヱ」、「オ」を「ヲ」に変えた。
 現在は4部作のうち第1部を製作中。全26話からなるアニメ版の6話までを描く予定。現存する原画に、新しい場面を加えて撮り直している。
 庵野監督は98年の劇場版終了後、実写も手掛け映像作家として活躍の幅を広げている。4月公開の人形劇映画「ストリングス〜愛と絆の旅路〜」では、SMAPの草なぎ剛(32)らが声優を務める日本語吹き替え版の演出も担当。しかし、エヴァに関してはコメントせず、インターネットでは製作に関する疑問の声も出ていた。
 今回の声明に併せて、ポータルサイト「yahoo!」に特設ページが設けられ、特集が17日からスタート。製作スタッフによるメッセージなどが掲載される。
 エヴァは、95〜96年にテレビアニメとして放送。人間の心理的観点をとらえた作風が、アニメファン以外からも受け入れられ、97〜98年には続編など映画3本が劇場公開された。関連グッズは6000種類に上り、総売り上げは1500億円以上。06年には文化庁メディア芸術祭の「日本のメディア芸術100選」のアニメーション部門で第1位に選ばれた。



確かに10年前、社会現象と呼んでもおかしくないムーブメントがあった。

「宇宙戦艦ヤマト」の時も、北海道限定で起こったけど)

ただ、誰もが思うのが、
「いまさらエヴァ?」
ではないだろうか。
現にネットでは、「ゼータガンダム商法」とまで言われている。

「エヴァ」があれほどウケたのは、その未完成さがあったからだろう。
日本のジャパニメーション全般に言われていることであるが、作品中で解説させない部分、省かれた部分を視聴者がおのおのの想像の中で”補完”し、自分なりの物語を構成しているといった面がある。つまり、観ている人間が自分なりの解釈で好きな物語を思い浮かべている”共同幻想”のようなもののだと言えばいいのだろうか。それゆえ、制作者による謎解き、完全版というのはあまり受け入れられる土壌にはない。認めることができないのである。

これは、「アイドル=ウンコしない論」と同様。

今回の「エヴァ」も、10年後の物語、とかサイドストーリーという形であれば、とも思う。あるいはリメイクとか。
「現存する原画に、新しい場面を加えて撮り直し」というのは、明らかに手抜き。
というか、商魂丸出しだな。

庵野監督は自分のスタジオ「カラー」を設立して製作に臨んだということだが、これはさの第一作を成功させるための手段としか見られない。彼が言うように
「閉じて停滞した現代に志を示す」
ためであれば、それこそ元作品の人気に頼ったリメイクではなく、新作で勝負するべきだった。

この新作に贈ることばはこれだな。

「どうせ私は、二番煎じだから…」
「あんた、バカァ?」




2007/02/04 「二次使用はどこまで許されるのかっ!?」


【知はうごく】「模倣が生む才能」著作権攻防(6)−3
(2007/02/01 SANKEIweb)

 トラブルで動かなくなったドラえもんを蘇らせようと、猛勉強してロボット工学者になったのび太くん。未来の世界でドラえもんを製作したのは、実は、大人になったのび太くんだった−
 こんなストーリー展開で「ドラえもん 最終話」と銘打った漫画本が平成17年末、ひっそりと発売された。ある漫画家が、ネット上や電子メールで流布されたうわさ話を描き、同人誌として制作したものだ。
 その感動的な結末は、ネットなどを通じたちまち評判になり、数百部でヒットとされる愛好者向け市場では異例の1万5500部が出荷された。
 マンガ・コラムニストの夏目房之介氏は、最終話を読んで「僕も泣いた。ドラえもんへの愛情にあふれる作品」と高く評価している。
 ただ、この作品はドラえもんの版権を持つ小学館の許諾を得ていなかった。既存の漫画のキャラクターを利用して別のストーリーを作った場合、ドラえもんという絵柄を使っているために著作物の利用となり、許諾が必要だ。同社は「悪質な著作権侵害」と判断して昨年、漫画家側に販売中止と回収、ネット公表の中止を要請。損害賠償についても交渉中で、関係者によると刑事告訴も検討されているという。
 小学館は「ネットで評判になり、部数がケタ違いに増えた。厳しく対応せざるをえない」(知的財産管理課)と明かす



この「ドラえもん最終話」については、都市伝説も含めてかなり昔からあった話であるが、このような問題に発展しているというのは初めて知ったことである。
二次使用問題として新聞にも掲載された話題としては、滋賀県大津市の小学校の卒業生がプールの底面に描いたキャラクターの絵を、ディズニーの抗議によって塗りつぶさざるをえなかったという話が、雑誌で紹介されていた。(コアクガジン「BUBUKA時代」vol.1)
今回の「ドラえもん」問題については、金銭のからむことなので仕方がないことなのかも知れないが、この著作権や二次使用という問題、何かすっきりとした解決の方法はないものなのだろうか。たとえば、DVDやゲームソフトなど、台湾をはじめとするアジア諸国では海賊版が堂々と販売されていたりもするし。
はじめからそれとして使用されるのがわかっているのであれば、その分何%かを上乗せした代価で販売するというのも、ひとつの手かもしれない。

さて、今日初めて「仮面ライダー電王」をTVで観た。



「今度のライダーは電車で通勤」とか、「電車男だ」とか、「ブラジャー仮面」とか、ネットでは放映以前からいろいろな話が伝えられていたのだが、個人的な感想はどうかというと、
魅力のないライダーと妙にこった造型の敵イマジン
といった感じか。

まだ始まったばかりで(しかも第1回は観てないし)内容はこれからどんどん膨らませていくのだろうが、いかにもステレオタイプの気弱な主人公というのが、どうも腑に落ちないのである。前回の「仮面ライダーカブト」が自己中心的・俺様タイプの主人公だったことから、母性本能をくすぐるタイプで女性ファンをつかもうという魂胆がみえみえで、これまた…。

で、気になったのが何かといえば、この物語、
味方イマジンは「デスノート」のリュークだし、なにより、
物語の設定自体が「銀河鉄道999」じゃないか。


松本零士センセイ、著作権が侵害されていますよっ!


松本センセイは、あの槇原敬之の提供した歌詞が自作の漫画の台詞からの盗用であると強く遺憾を表明されていたではないですか。それが、なぜ、こんなあからさまな盗用を静観しておられるのだろう?誰が考えてもおかしいとは思うのだが。今後なんらかのアクションを見られることに期待したい。


蛇足だが。

2003年秋、松本零士画業50周年記念作品として「銀河鉄道物語」というアニメが制作されている。
これに先んじること数年、俺は「銀河鉄道物語」という題名の学級通信を毎日発行していた。


これって、盗用されたんじゃ…?


2007/01/01 「ペットに味がわかるのかっ!?」
さて、約1年ぶりの更新である。
HDDクラッシュのあと、時期を逸したままに入院、手術、闘病と時間だけがすぎてしまった。
時々ログを見てみると、それでもたまにこのページを見ている人がいるのに気づく。
この一年間、ご苦労さまでした。ぼちぼち再開してみます。



あけまして、おめでたい話である。


ペットのおせちがこんなに豪華!?
(2007/01/01 オリコン)

 干支は戌年から亥年に変わったが、ここ数年のペットブームを背景にペットショップや百貨店では豪華なペット用おせち料理を売り出している。それが昨年末にはついに大手コンビニエンスストアが参入。いまや犬用のおせち料理はお正月の風物詩のひとつだ。都市型コンビニ『ナチュラルローソン』では、年越しそば『わんこの蕎麦』(2120円)とおせち料理を販売。「大切なペットにも安心安全」をコンセプトに商品開発した( これがペットの豪華おせちだ )。



 セブン―イレブン・ジャパンでは『NEW YEAR“わんダフルおせちセット"』(5000円)を東京23区と町田市、神奈川県内限定で予約販売したところ、「予定を上回る予約をいただき、急きょ増産した」(同社広報センター)という人気ぶり。鮭の南蛮漬け、ビーフステーキローズマリー風味、彩り野菜の豚肉巻き、黒豆入り和風チーズケーキなど、獣医師、ペット栄養管理士が監修した本格的な料理を10種類詰めた。
 人間用と見分けがつかないほど見た目が豪華なのに、2000円〜5000円の比較的買い求めやすい価格だったのに加え、栄養バランスなどペットの健康に気を配った点がペットを家族の一員としてかわいがる飼い主の人気を集めたようだ。



かねてから疑問に思っていたことなのだが、ペットって味がわかるんだろうか?
もちろん愛犬家だとか、自分の家でペットを飼っている人間に言わせると、それは当然ということになるのだろうが、果たして、この価格に見合った味を、彼ら(ペットのほうね)は感じることができるのだろうか?
どう考えても人間様とは味覚が違うと思うのだが、そのへんの感覚をどうやって見切っているのだろう。
栄養的なバランスや食生の好みというのは十分に計算できるのだろうが。

ネコまんまという言葉があるように、ネコといえば鰹節をかけたご飯、犬であればご飯の残り物にみそ汁をぶっかけたもの、というのが、昔のペットの食事の相場だったように記憶している。人間の食事と同等の物を与えるなど、もってのほかだったはず。いつからペトはこんなにぜいたくになったのか。

この間、ホームセンターに買い物に行ったら、ペット専用の飲料なんてのがあるのな。
しかも、人間用よりも高いのっ。

 ペットは家族の一員、だなんてことをよく聞くのだが、そういうふうに言う人に限って
身内にはやさしく、他人には冷たい
のはなぜなんだろう。