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霧多布人になった医者 津波の村で命守って」 道下俊一 (北海道新聞社)借り物 ★★☆☆☆
 北海道の僻地・霧多布に若いながらにして赴任し、そこで47年間僻地医療に従事した作者の回想録。俺くらいの年代だと、まだコンビニも携帯電話もない暮らしをしっているので、どのくらい苦労したかは想像に難くない。まず人の命を救うことを期待される仕事としての大変さ、そして田舎の人間関係をつくっていく大変さを考えると、作者の苦労がしのばれる。こういう苦労や大変さは、現代の若者にはわからないことなのだろう。
(2010/07/16)54  ▲TOP
「これがC級グルメのありったけ」 小泉武夫 (新潮文庫)\476 ★★★☆☆
 A級でもB級でもなく、あえてC級を名乗っているところがいさぎよい。登場する食べ物も、日頃の食卓に並びやすいもの、誰にでも簡単に手に木いるものばかりである。なるほど、こういう食べ方もあるのか、面白い、と思わせ目ものばかりだったのだが、納豆とかサバとか俺の苦手なものが、結構日本人の食卓に上がりやすいものとして紹介されているのはどうも。食べるという行為を文章で表現するのは難しいのだろうが、それが成功している一冊。
(2010/07/12)53  ▲TOP
「超弦領域 年刊日本SF傑作選」 大森望・日下三蔵・編 (創元SF文庫)\1100 ★★☆☆☆
 全547ページ。選ぶ際の基準や思い入れが編者独自のものであって、それだけに読む立場としては結構当たりはずれがあるような気がする。特に”文学系”。sfの本線というよりは幻想文学や不条理文学の線を狙っているのだろうが、設定も展開も分かりづらく結末にも納得できるようなものがない、そんな作品が結構あった。まるでSFをひとめぐりしたベテラン作家が頭でコシラエたような、といえばいいのだろうか。世みたいのは、ハードであろうがソフトであろうが、SFらしいSF、空想科学小説なのである。もとSFっぽい作品の登場を望む。
(2010/07/09)52  ▲TOP
医龍 23」 乃木坂太郎 (小学館)\524 ★★★★ ▲TOP
 「医龍」は途中から買ってみて、結局最初から買い直した一冊。テレビドラマにもなっていたからてっきりヒューマン・ドラマ系なのだとばっかり思っていたのだが、とんだ勘違いで、もの凄く”黒い”ダークな話しなのだった。本作では、主人公の天才外科医が飛び降り自殺した少年を救おうとして巻き添え事故にあって瀕死の重傷を負うのだが、その手術を託されるのが新米の外科医。しかも、「心臓を切ってみたい」という興味・意欲におされて手術に臨むという、医者の倫理としてはあるまじき設定。またこれが、ダークでありつつも医師の医師たるゆえんを象徴しているような流れになっているのである。
(2010/07/04)07
「墜落の夏 日航123便事故全記録」 吉岡忍 (新潮文庫)\514 ★★★☆☆
 ここ15年ばかりずっと負い続けている日航ジャンボ123便の墜落事故。本作は初出が昭和61年ということで発表されたのはずいぶんと昔になるのだが、たぶん新潮社から出ているからだろ、全然食指がのびなかったので24年(四半世紀!)ぶりの初読である。それだけに目新しい情報や新説は紹介されてはいないが、取材の結果をあますことなく網羅したデータの種類や数についてはたいしはたものだと思う。近年、陰謀説とあいまつていろいろな説が展開されているのだが、初心に戻るという意味ではこういう固い本を読んでみるのもいいのではないだろうか。
(2010/06/11)51  ▲TOP
「北の動物園できいた12のお話 旭山動物園物語」 浜なつ子 (角川学芸出版)借り物 ☆☆☆☆
 まあ、子供向けの本だということで、動物の擬人化とそれへの思い入れが強いのは仕方がないことだろう。動物たちというよりも、そこで働く飼育員たちにスポットの当たっている部分が大きいような気もする。自然や野生との関わりかたを教えるという面では、使いやすい本かも知れない。
(2010/06/04)49  ▲TOP
神曲たち」 AKB48
 (アルバム/キングレコード/B003523TXA)\借り物 ★★☆☆☆ ▲TOP
 AKB48には全然興味がなかったのだが、YouTubeで観た「涙サプライズ!」のPVだけは、これがとんでもなくいい。曲はもちろんのことだが、ミュージカル仕立ての物語設定が実になんともいえない。たまたま借り物で他の曲も聴いてみたのだが、残念、俺の琴線に触れる曲はなかった。
(2010/04/20)