2003年に読んだ漫画
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/「イーター 1・2」うすね正俊(エンターブレイン)★★★☆☆/「AV列伝 4」井浦秀夫(小学館)★★☆☆☆/「食キング 24」土山しげる(日本文芸社)☆☆☆☆/「美味しんぼ 87」花咲アキラ(小学館)★★★☆☆/「酒のほそ道」ラズウェル細木(日本文芸社)★★★☆☆/「GANZ 11」奥浩哉(集英社)★★★☆☆/「銭 1」鈴木みそ(エンターブレイン)★★☆☆☆/「BECK 13」ハロルド作石(講談社)★★★☆☆/「ダブルフェイス 3」細野不二彦(小学館)★★★☆☆/「愛…しりそめし頃に…」藤子不二雄A(小学館)★★☆☆☆/「美味しんぼ 86」花咲アキラ(小学館)★★★☆☆/「バガボンド 18」井上雅彦(講談社)★★★☆☆/「ブラックジャックによろしく 7」佐藤秀峰(講談社)★★★☆☆/「からくりサーカス 30」藤田和日郎(小学館)★★☆☆☆/「BARレモンハート 19」古谷三敏(双葉社)★★☆☆☆/「代紋TAKE2 58」渡辺潤(講談社)★★☆☆☆/「ギャラリーフェイク 29」細野不二彦(小学館)★★★☆☆/「ラーメン発見伝 10」河合単(小学館)/「HEAT 15」池上遼一(小学館)/「D-LIVE 4」皆川亮二(小学館)★★☆☆☆/「Dr.コトー診療所 11」山田貴敏(小学館)★★★☆☆/「大使閣下の料理人 17」かわすみひろし(講談社)★★☆☆☆/「家畜人ヤプー 2」江川達也(幻冬舎コミックス)★★★★☆/「ホロ酔い酒房 2」長尾朋寿(実業之日本社)☆☆☆☆/「仮面ライダーSPIRITS 5」村枝賢一(講談社)★★☆☆☆/「サトラレ 5」佐藤マコト(講談社)★★☆☆☆/「取締役・島耕作 4」弘兼憲史(講談社)☆☆☆☆/「ラーメン人物伝・一杯の魂 1」本庄敬(集英社)★★★☆☆/「魔界都市・新宿 1・2」細馬信一(秋田書店)☆☆☆☆/「からくりサーカス 29」藤田和日郎(小学館)★★★☆☆/「魔剣X another 2・3」林田球(講談社)☆☆☆☆/「BECK 16」ハロルド作石(講談社)★★★☆☆/「築地魚河岸三代目 9」はしもとみつお(小学館)★★☆☆☆/「RON龍 34」村上もとか(小学館)★★★☆☆/「低俗霊DAYDREAM 5」目黒三吉(角川書店)★★★☆☆/「票田のトラクター・五輪見参 3・4」前川つかさ(小学館)★★★☆☆/「食キング 23」土山しげる(日本文芸社)★★☆☆☆/「20世紀少年 14」浦沢直樹(小学館)★★★☆☆/「頭文字D 27」しげの秀一(講談社)☆☆☆☆/「パイドパイパー 2」浅田寅ヲ(幻冬社)★★★☆☆/「真説真獣戦線 2」石川賢(秋田書店)★★☆☆☆/「機動戦士ガンダムORIGIN 5」安彦良和(角川書店)★★☆☆☆/「GANTZ 10」奥浩哉(集英社)★★★☆☆/「代紋TAKE2 57」木内一雅(講談社)★★☆☆☆/「多重人格探偵サイコ 9」田島昭宇(角川書店)★★★☆☆/「Ecole du Ciel 天空の学校 2」美樹本晴彦(角川書店)★★☆☆☆/「死化粧師 1」三原ミツカズ(祥伝社)☆☆☆☆/「拝み屋横町顛末記 1」宮本福助(一賽舎)★★☆☆☆/「ブラックジャックによろしく 6」佐藤秀峰(講談社)★★★☆☆/「D-LIVE! 3」皆川亮二(小学館)★★☆☆☆/「食キング 22」土山しげる(日本文芸社)☆☆☆☆/「ダブルフェイス 2」細野不二彦(小学館)★★☆☆☆/「拳銃神 9」荻野真(集英社)☆☆☆☆/「ラーメン発見伝 9」河合単(小学館)★★★☆☆/「ギャラリーフェイク 28」細野不二彦(小学館)★★★☆☆/「20世紀少年 12」浦沢直樹(小学館)★★★☆☆/「HEAT灼熱 14」池上遼一(小学館)★★☆☆☆/「酒のほそ道 12」ラズウェル細木(日本文芸社)★★☆☆☆/「美味しんぼ 85」花咲アキラ(小学館)★★☆☆☆/「D-LIVE!! 2」皆川亮一(小学館)☆☆☆☆/「食キング 21」土山しげる(日本文芸社)☆☆☆☆/「バガボンド 17」井上雅彦(講談社)★★☆☆☆/「ダブルフェイス 1」細野不二彦(小学館)★★☆☆☆/「銃夢LastOrder 4」木城ゆきと(集英社)★★☆☆☆/「BECK 15」ハロルド作石(講談社)★★★☆☆/「からくりサーカス 28」藤田和日郎(小学館)★★★☆☆/「人造人間キカイダー02 5」MEIMU(角川書店)☆☆☆☆/「Dr.猫柳田の科学的青春 1」筆吉純一郎(幻冬舎コミックス)☆☆☆☆/「MOON LIGHT MILE 6」太田垣康男(小学館)★★★★☆/「築地魚河岸三代目 8」はしもとみつお(小学館)★★☆☆☆/「メカ・怪獣人生」ほりのぶゆき(小学館)★★☆☆☆/「GANTZ 9」奥浩哉(集英社)☆☆☆☆/「食キング 20」土山しげる(日本文芸社)★★★☆☆/「機動戦士ガンダムSEEDアストレイR 1」戸田泰成(角川書店)☆☆☆☆/「喰いタン」寺沢大介(講談社)☆☆☆☆/「龍 33」村上もとか(小学館)★★☆☆☆/「退魔針・魔針始動篇 4」斉藤岬(幻冬舎コミックス)★★☆☆☆/「美味しんぼ 84」花咲アキラ(小学館)★★☆☆☆/「ブラックジャックによろしく 5」佐藤秀峰(講談社)★★★☆☆/「取締役島耕作 3」弘兼憲史(講談社)★★☆☆☆/「ヤング島耕作 1」弘兼憲史(講談社)☆☆☆☆/「西武新宿戦線異状なし」大野安之(角川書店)★★☆☆☆/「20世紀少年 12」浦沢直樹(小学館)★★★☆☆/「おかわり飯蔵 1・7」大谷じろう(小学館)☆☆☆☆/「STREGA! 2」米村孝一郎(集英社)★★★☆☆/「私家版鳥類図譜」諸星大二郎(講談社)★★☆☆☆/「レッドアイズ 6」神堂潤(講談社)★★★☆☆/「からくりサーカス 27」藤田和日郎(小学館)★★★☆☆/「D-LIVE!! 1」皆川亮一(小学館)☆☆☆☆/「サトラレ 4」佐藤マコト(講談社)★★☆☆☆/「機動戦士ガンダムORIGIN 4」安彦良和(角川書店)☆☆☆☆/「ジパング 10」かわぐちかいじ(講談社)☆☆☆☆/「軍鶏 18」たなか亜希夫(双葉社)★★★★☆/「魔界都市ハンター 8完」細馬信一(秋田文庫)/「食キング 19」土山しげる(日本文芸社)/「Dr.コトー診療所 9」山田貴敏(小学館)★★☆☆/「餓狼伝 13」板垣恵介(講談社)★★★☆☆/「ギャラリーフェイク 27」細野不二彦(小学館)★★★☆☆/「拳銃神」荻野真(集英社)☆☆☆☆/「HEAT灼熱 13」池上遼一(小学館)★★★☆☆/「築地魚河岸三代目 7」はしもとみつお(小学館)/「きららの仕事 1」橋本孤蔵(集英社)☆☆☆☆/「頭文字D 26」しげの秀一(講談社)★★☆☆☆/「大使閣下の料理人 15」かわすみひろし(講談社)★★☆☆☆/「バガボンド 16」井上雅彦(講談社)★★★☆☆/「BECK 14」ハロルド作石(講談社)★★★★☆/「鋼 16(完)」神崎将臣(講談社)☆☆☆☆/「単車捜し」坂本久作(講談社)★★☆☆☆/「仮面ライダーSPIRITS 4」村枝賢一(講談社)★★★☆☆/「続・戦国自衛隊 7」田辺節雄(世界文化社)★★★☆☆/「代紋TAKE2 55」渡辺潤(講談社)★★☆☆☆/「きみのカケラ 1」高橋しん(小学館)★★☆☆☆/「狂四郎2030 15」徳弘正也(集英社)☆☆☆☆/「愛…知りそめし頃に… 5」藤子不二雄A(小学館)☆☆☆☆/「軽井沢シンドローム SPROUT 2」たがみよしひさ(秋田書店)★★☆☆☆/「ラーメン発見伝 8」河合単(小学館)★★★☆☆/「クッキングパパ 71」うえやまとち(講談社)★★☆☆☆/「ブラックジャックによろしく」佐藤峰秀(講談社)★★★★☆/「GANTZ 8」奥浩哉(集英社)★★★☆☆/「からくりサーカス 25」藤田和日郎(小学館)★★★☆☆/「仮面ライダー龍騎 13RIDERS THE COMIC」MEIMU(角川書店)☆☆☆☆/「摩天楼 1」廿里祥一郎(双葉社)☆☆☆☆☆/「AV列伝 3」井浦秀夫(小学館)★★★☆☆/「魔界都市ハンター 7」細馬信一(秋田文庫)☆☆☆☆/「食キング 18」土山しげる(日本文芸社)☆☆☆☆/

44 いい電子 4 みずしな孝之 ★★★☆☆
43 げんしけん 3 木尾士目 ★★★★
42 ガメラ対バルゴン 近藤和久 ★★☆☆☆
41 メカゴジラ狂時代 西川伸司 ★★☆☆☆
40 できるかなV3 西原理恵子 ★★★☆☆
39 人生とはなんだ・こだわり編 藤臣柊子 ★★☆☆☆
38 まっすぐな道でさみしい 2 いわしげ孝 ★★★☆☆
37 MOONLIGHT MILE 7 太田垣康男 ★★★☆☆
36 デベロッパーズ 山崎峰水 ★★★★
35 ニッポン職人列伝 本庄敬 ★★☆☆☆
34 カオスだもんね! 10(リベンジ編) 水口幸広 ★★☆☆☆
33 餓狼伝 14 板垣恵介 ★★★☆☆
32 日本の未明 1 さかもと未明 ☆☆☆☆
31 ウルトラQ 1 藤原カムイ ★★☆☆☆
30 THE 寿 岡田がる ★★☆☆☆
29 百鬼夜行抄 11 今市子 ★★★☆☆
28 金魚屋古書店出納帳 1・2 芳崎せいむ ★★★★
27 ホムンクルス 1 山本英夫 ☆☆☆☆
26 ミズシネマ みずしな孝之 ★★☆☆☆
25 マンガ金正日入門 李友情 ★★★★
24 甲殻機動隊 1.5 志郎正宗 ★★★☆☆
23 INTRON DEPOT 2・3 志郎正宗 ★★★☆☆
22 キネコミカ とり・みき ★★☆☆☆
21 まっすぐな道でさみしい 1 いわしげ孝 ★★★☆☆
20 ドロヘドロ 3 林田球 ★★★☆☆
19 げんしけん 1・2 木尾士目 ★★★★
18 軍鶏 19 たなか亜希夫 ★★★☆☆
17 ぼくんち(全) 西原理恵子 ★★★★★
16 家畜人ヤプー 1 江川達也 ★★★☆☆
15 へんなくだもの 内田春菊 ☆☆☆☆
14 神々の山嶺 5(完結) 谷口ジロー ★★★★★
13 生・怪獣人生 ほりのぶゆき ★★★☆☆
12 神罰 田中圭一 ★★☆☆☆
11 パイドパイパー 1 浅田寅ヲ ★★★☆☆
10 未明日記 さかもと未明 ★★☆☆☆
09 カオスだもんね! 9 水口幸広 ★★★☆☆
08 神々の山嶺 4 谷口ジロー ★★★★
07 平成よっぱらい研究所 二ノ宮知子 ★★★★
06 真説魔獣戦線 1 石川賢 ★★☆☆☆
05 MyFavoriteBIKEオートバイ青春短編集 1 山口かつみ ★★★★
04 笑う五臓六腑 くのけいじ ☆☆☆☆
03 弥次喜多 in DEEP 8 しりあがり寿 ★★★★
02 プラネテス 3 幸村誠 ★★★★★
01 机上のクーロン 青木朋 ★★☆☆☆




「いい電子 4」 みずしな孝之 (エンターブレイン)\950 ★★★☆☆ TOP
 今回はゲームネタが多かったのが意外。というか、もともとゲームネタを期待されている連載なんだろうけど。あいかわらずのギャグのセンスと間で十分楽しむことができた。巻を追うごとに画力と表現が向上していっていねようにもみえる。日常をネタに物語を創作していくことの難しさは裏mokichi.comでいやというほど思い知らされたが、それが仕事でしかもそれが週刊ということになるとたいへんな苦労だろう。これはひとつの才能といっていいのだろうな。

「げんしけん 3」 木尾士目 (講談社)\505 ★★★☆☆ TOP
 待望の3巻目。月刊誌に連載しているので、半年に1回しか観光されないのが惜しい。前回も書いたが、”オタク”の生態と審理をうまくつかんで表現している。今回は、あまりオチのないような心理ドラマ的なストーリーもあつたりして、今後の展開(というか発展)が楽しみな作品のひとつである。個々のキャラクターの掘り下げも一大イベント的な盛り上がりもいらないから、この雰囲気を大事にしてもらいたいものである。

「ガメラ対バルゴン」 近藤和久 (角川書店)\90 ★★☆☆☆ TOP
 「こういうガメラもアリ、かな」とは作者の言葉だが、なかなかどうしてガメラ映画のよさをうまく伝えているのではないか。近藤和久はガンダムものや戦記物の作品を見て、メカの描写はうまいが人物は今ひとつ…と思っていたのだが、今回も(^^;ただ、ガメラもギャオスもバルゴンも、怪獣が息というだけあってデフォルメなしで生物的なフォルムをうまく表現している。メカの人かと思っていたのだが。しかもコミカライズ(映画の漫画化)ではなくてオリジナルという点が気に入った。

「メカゴジラ狂時代」 西川伸司 (講談社)\505 ★★☆☆☆ TOP
 日本特撮映画師列伝シリーズの第2作目。前作「ゴジラ狂時代」が2000年だから、3年越しの続編ということになる。今回はメカゴジラの登場にともなって、そのデザインワークから、その他日本人特撮映画史の自伝的な作品となっている。前作のゴジラ編のときほどのテンションの高さは感じられにかったものの、マンガで描かれる映画の舞台は面白い。また、特殊メイク師として知っていたスクリーミング・マッド・ジョージについて詳しく描かれているのも興味深い。

「できるかなV3」 西原理恵子 (扶桑社)\952 ★★★☆☆ TOP
 シリーズ第三段・虚実入り交じったこのサイバラ流レポートマンガは好きだ。今回は、脱税編とホステス編が珠玉。こういう身を削るようなギャグはともすれば嫌みにうつるものだが、サイバラの場合は笑って読み進める、安心感がある。特にホステス編など、単発ではない長期にわたる取材で構成されるものをもっと読みたい。紀行ものよりも、こういった身近なネタのほうがあっているのかも。

「人生とはなんだ・こだわり編」 藤臣柊子 (双葉文庫)\524 ★★☆☆☆ TOP
 PC雑誌の小編漫画で知った作家だが、確かいしかわじゅんと結婚していた時期があったはず。神経病とかセラピーとか、そのへんの著述も多かったと記憶している。紀行漫画やエッセイ漫画など、漫画家が自分自身を全面に出して書くことが増えてきているが、これもそのような身辺雑記もののひとつ。ただ、話題が一辺倒に偏らずに広いジャンルに渡っているので、飽きずに読むことができた。

「まっすぐな道でさみしい 2」 いわしげ孝 (講談社)\514 ★★★☆☆ TOP
 漂泊の俳人・種田山頭火の伝記マンガも2巻目。よくぞこれだけの物語を構成し創りあげたものだと感心する。本巻には、石川啄木尾崎放哉も登場し、いよいよ近代文学の萌芽が描かれる段となった。実際の山頭火の行状についてはその他の伝記を参考にするしかないが、このように絵として見せられるとイメージが広がるものである。ただ、意味のないギャグシーンと、現代の人間模様の挿入は必要ないと思うのだが。

「MOONLIGHT MILE 7」 太田垣康男 (小学館)\505 ★★★☆☆ TOP
 期待の7巻目。前回、いよいよ人型のロボットが登場して、これがどのような構造で動きをするのか大いに楽しみにしていたのである。なにしろこれだけ設定に凝ったハードSFであるから、限りなく実現可能なものになるだろうと考えたのだ。結局このシステムは、仮想現実の世界でマニピュレーターを動かすような感覚で操縦するシステムということだが、この活躍によって人命救助がなされるくだりなど、なるほど、人型である理由というのが語られているような派がしてきた。宇宙を目指すという物語の発端だったが、宇宙開発、軍事の都合ですでに人類は宇宙に行っていたというオチはちょっと興ざめのような。

「デベロッパーズ」 山崎峰水 (角川書店) ★★★★ TOP
 機動戦士ガンダムのサイドストーリーという形をとっているが、MSザクの試作までをドキュメンタリータッチで追ったもの。ガンダム本編に登場するような人物がにぎにぎしく等慈雨することはないが、MSの開発過程が細かく描写されていて面白い。NHK「プロジェクトX」ののり、と言えばわかりは早いだろう。どうせならば前編シリアスタッチにつくりこんでいけばもっと(個人的に)わかったような気も。こういうハード系SFの世界は大好きだ。

「ニッポン職人列伝」 本庄敬 (日本文芸社) ★★☆☆☆ TOP
 表紙の色合いの美しさに惹かれて購入(^^;和竿、炭焼き、線香花火、和凧、ブリキのおもちゃ、ナイフ、線香と、日本の伝統的な風物を中心に職人芸の解説を交えながら、叙情豊かに描いている。絵自体が細密でしかも丁寧に描かれているので、飽きず疲れない。プロジェクトXのマンガ版を想像してもらえばいいだろうか。これは取材もさることながら、作者の構成もたいへんだっただろうなあ、まさに職人芸である。

「カオスだもんね! 10(リベンジ編)」 水口幸広 (アスキー) ★★☆☆☆ TOP
 待望の第10巻ではあるが、若干テンション低めなのは作品中にもあるような作者のプライベートな出来事のせいか、とも思える。本巻の中では、ガンダム0083の中に登場するモビルスーツ・デンドロビウムのプラモデル組み立て勝負が面白かった。パソコン誌でありながらPC関連よりもホビーの取り扱いの多いこの作品だが、今回のようなレポーに徹した作品こそ読み応えがあっていいのではないか。

「餓狼伝 14」 板垣恵介 (講談社) ★★★☆☆ TOP
 正直言うと、こういう筋肉のデフォルメ過多な絵柄はあまり好きではない。ただし、本巻で描かれているただひとつのシーン描写がそんなものを覆してしまったのである。それが何だったかというと、プロレスラーにバックドロップをかけられて空手家が自分の目に見える光景について語っているシーンである。なるほど、一瞬の間に見えては消えていく光景が、非常に写実的に描かれていて、これには実にシビれた。原作の夢枕獏の小説は読まなくなって久しいが、文章としてこれをどう表現ているのか読んでみたくなったほどである。

「日本の未明 1」 さかもと未明 (扶桑社) ☆☆☆☆ TOP
 あのプリンセス・テンコー激似のレディコミック作家による作品。パラパラと見て、「ゴーマニズム宣言」(小林よしのり)と似たような企画意図なんだと思って買ってみたのだか、ないようは低レベルな焼き直しにすぎない。メディアにも露出している作者のこと、もっと面白い話、表沙汰になっていないエピソード等を期待していたのだが。

「ウルトラQ 1」 藤原カムイ (角川書店) ★★☆☆☆ TOP
 懐かし系というだけの企画かと思ったのだが、それなりに作者の意匠が加えられ、年若い読者にも受け入れられやすい印象がある。特にケムール人の登場する回は、オリジナルの不気味さがうまく表現されているのではないか。個人的には、やはりカネゴンの登場に期待したい。特撮といいガンダムといい、20年以上も前の作品のリメイクや再ブーム化が期待されているのは、オリジナリティーの頭打ちげんしょうがあるからなのだろうか。J-POPのカバー・ブームにもいえることだが。

「THE 寿」 岡田がる (日本文芸社)\552 ★★☆☆☆ TOP
 著者の出会いから結婚までを描いた漫画。絵柄が可愛いので読みやすいのだが、その合間合間に入っているエツセイはノロケ話そのもので、正直読んでいてあまり気持ちのいいものではない(^^;結婚モノでいうと、漫画なら「寿戦記」(楠桂)、小説だと「結婚物語」(新井素子)がおすすめである。これらは微妙な男女の心の機微よりも、その騒動の記録と表現の仕方が面白いのであって、決して主人公ふたりについて詳しく知りたいわけではないのである。楽しみに読んだのだが、そのへんがどうも今ひとつなのだった。

「百鬼夜行抄 11」 今市子 (朝日ソノラマ) ★★★☆☆ TOP
 ホラーブームの中から生み出された企画なのだろうが、相変わらず怪奇趣味にほどよく抑制のかかった感じで、多少はゾッとする表現はあるものの落ち着いて読むことができた。特に、泉鏡花と(個人的には)イメージの重なる、主人公の祖父にあたる怪奇小説家の若い頃の話が面白い。時代考証はともかくとして、明治時代や昭和初期の雰囲気を漫画で表現できる数少ない作品だろう。

「金魚屋古書店出納帳 1・2」 芳崎せいむ (少年画報社) ★★★★ TOP
 たぶんどこかの書評で読んではいたのだろうが、なにせ少年画報社というあたりのマイナーさ故…(^^;オビに「河童の三平」という言葉が見えたので思い切って買ってみた。内容は、古い漫画に関するいろいろなエピソードをもとに話が展開していくのだが、70年代の漫画事情を知っていれば(あるいは知っていなくても)十分楽しめるものだろう。雰囲気といては、「雨柳堂夢噺」(波津彬子)と「栞と紙魚子」シリーズ(諸星大二郎)の中間のような感じか。

「ホムンクルス 1」 山本英夫 (小学館) ☆☆☆☆ TOP
 いろいろなところで凄い、と評判だったのだが、どこにも売っていない。やっと買って読んでみたが、まだまだその面白さはわからない。たぶん続巻から凄くなっていくのだろうと思うのだが。「殺し屋イチ」の作者だけあって、変質的なもの、フェティッシュ(こだわり)についての描写は上手い。作中で紹介される「トレパネーション」(頭蓋開口術)であるが、いわゆる第3の目というふうに各所で紹介されている。これはたぶん、チベット密教や神知学方面からの知識なのだろうが、実質的に”気”の流れをスムーズにしたいのならば仙道で言うところの気骨に沿って頭頂に穴を開けるほうがふさわしいのではないだろうか、とか無駄な知識で考えたり。

「ミズシネマ」 みずしな孝之 (集英社)\648 ★★☆☆☆ TOP
 みずしな孝之のマンガで大好きなのは「いい電子」で、これは俺の2002年度のベスト漫画に(勝手に)選ばれていたりするのだが、残念ながらこの映画評の作品は今ひとつだった。作品にちりばめられているエピソードやギャグノセンスはいつもながらに上手いのだが、いかんせん映画作品を紹介するという大前提があるためか、その制約にしばられてしまったているような感じがした。

「マンガ金正日入門」 李友情 (飛鳥新社)\1200 ★★★★ TOP
 元来マンガで歴史や経済を解説するのは無理だと思っていたのだが、この本はとてもわかりやすく現在までの北朝鮮と金正日体制について解説をしている。経済関係の棚に積まれていたのであやうく見過ごすところだったが、この厚み(342ページ)でこの値段は安いと思って買って大正解であった。金正日体制についてあまりにも批判的に描かれているので韓国では禁書(絶版)になったとのことであるが、それもうなずけるような内容である。金日成時代には特段興味も持っていなかたのだが、これはその建国あたりの経緯もわかりやすく解説されていてためになる。また、あとがきにおいて訳・監修者が北朝鮮国内の市井の民衆の声をのせているところも評価したい。テレビニュースや特番でもこれくらいわかりやすく解説してくれるといいのに。

「甲殻機動隊1.5」 志郎正宗 (講談社)\2384 ★★★☆☆ TOP
 e-mangaKCとかでCD-ROMがついているのだが、漫画はハード(紙)で見る主義なのであまり興味なし。できれば、紙版とCD-ROM版とは別のものにしてもらいたかた。定価が高くついたので(俺のように)購買をためらった人もいたのではないだろうか?作品自体は、甲殻機動隊の1と2の間を繋ぐものとして、番外的な意味合いが濃いようだが、”日常的な”捜査のわうすなどが伺えて個人的には大絶賛の作品である。もともと持っていただろう、このハードボイルドな雰囲気で続く作品も読みたいものである。

「INTRON DEPOT2」「INTRON DEPOT3」 志郎正宗 (青心社) ★★★☆☆ TOP
 緻密な書き込みのされた絵が大好きで「アップルシード」の再開を説に願う俺だが、知名度の割に寡作なのが残念な限りである。CGの導入が比較的早い時期でなされていた作家のひとりではないかと認識しているのだが、やはり「可愛い女の子との取り合わせ」というお決まりのパターンだけではなく、様々なジャンルに挑戦してもらいたい、とも思う。SF系ではなく、リアリティーだけを追求した作品の挿し絵なども向いていると思うのだが。

「キネコミカ」 とり・みき (ハヤカワ文庫) ★★☆☆☆ TOP
 とり・みきの「SF大将」は、内外のSF作品をモチーフにしたトョートパロディで面白かったが、今回はその映画編といつたところ。そのモチーフのひねり方がまた独特のもので、爆笑さえしないものの、いつもくすっと笑わされるような感じで妙に印象深い。長編なども発表されてはいるが、氏の持ち味はこういうショート・ショートにあるのではないかと思える。

「まっすぐな道でさみしい 1」 いわしげ孝 (講談社) ★★★☆☆ TOP
 「種田山頭火外伝」という副題がついているが、その通り、漂泊の俳人・種田山頭火の生涯を漫画化したもの。それぞれのエピソードに対しての句作が添えられているが、物語との共時性はなかなかのもの。ただし、マンガらしくデフォルメされきった人物像は、どうもすんなり入ってこないような。同様に作家の生涯を描いたマンガとしては谷口ジロー「坊ちゃんの時代」があるが、その中で描かれていた石川啄木のダメっぷりとくらべてみるのもまた一興。天才を天才たらしめる背景、といったところか。

「ドロヘドロ 3」 林田球 (小学館) ★★★☆☆ TOP
 待望の3巻。この独特の画風と世界観が何ともいえない。どちらかといえばファンタジーというよりもバイオレンス系になるのだろうが、それほど悪趣味に感じられないのは、画のタッチがファンタジーだからか。謎解きの部分はさておいて、もう少し世界観を詳しく書き込んでくれるともっと楽しめるのだが。

「げんしけん 1・2」 木尾士目 (講談社) ★★★★ TOP
 これは傑作だろうね。いわゆる”オタク”の生態をよく知り尽くしていないと描けないような内容である。言葉のひとつひとつ、ちょっとした描写にまでその神経が行き届いていて、でも一般の人にはわからない部分のネタも多いのだろうけど。最初見たときは単なるラブコメになっていくのかとも思ったのだが、どうやらまだまだ奥は深い気配。楽しみな作品である。

「軍鶏 19」 たなか亜希夫 (双葉社) ★★★☆☆ TOP
 今回何といっても注目したいのは、格闘技の世界に合気柔術が登場したことである。この武道には個人的な思い入れがあるので、今後どのように描かれていくのかが楽しみである。個人的に、格闘技を題材とした漫画でよく描かれていると思うのは、「拳児」(藤原芳秀・小学館)、「餓狼伝」(板垣恵介・講談社)くらいなものなのだが、この「軍鶏」も暴力的な描写はともかくとして、武道の精神的な面に踏み込んだ書き込みはたいしたものだと思う。”禅”的というか…。

「ぼくんち(全)」 西原理恵子 (小学館) ★★★★★ TOP
 ビッグコミックスピリッツに連載されているのを何度か見たことはあったのだが、それほど気にはしていなかった。小学館かどこかで何かの賞を受賞したというのも聞いたような記憶がある。今回全1冊にまとめられたのを書店で見かけて買おうかどうか迷ったのだが、連作短編ということで少しずつ読むにはちょうどいいかと思って購入、結局一気に読み通してしまった。いつもの”サイバラ節”かと思って読み始めたのだが大間違い、ギャグ漫画ともホノボノ系とも違った雰囲気で素晴らしくいい。ちょっとドラマ「北の国から」を思い出させるような感じ。これは”メルヘン”と呼んでもいいのだろうか?悲しみと暖かみと、そしてラストには涙を誘う郷愁を感じさせる、良質の一冊である。ぜひいろいろな人に読んでもらいたいものである。

「家畜人ヤプー 1」 江川達也 (幻冬舎コミックス) ★★★☆☆ TOP
 世紀の奇書の漫画化。初めてこの作品を小説で読んだのは中学生の頃。「ドグラ・マグラ」と同様、内容の難解さに負けて読み進めることはできなかったが、あのオドロオドロしてカバーイラストは鮮明に記憶している。これが書かれた時代には明らかに”変態”として扱われていた性表現や風俗も、現代では当たり前になりつつあることを考えると空恐ろしい気さえしてくる。江川達也の描く女性(と男性)の表現には定評があるが、原作をどれだけ具象化してくれるかに期待大、である。この第1巻を読む限りでは、なかなかの傑作に成長しそうな予感がするのだが。

「へんなくだもの」 内田春菊 (角川文庫)\476 ☆☆☆☆ TOP
 「ちょっとエッチな連発コミック」と称しているが、それはこの人の描く女の子の可愛らしさがそう言わせるのであって、それほどいやせしい感じではない。エッチなイメージがあるのは扉絵ぐらいなものか。この扉絵、どうにも絵柄が南伸坊に似ているような気がしてならなかったのだが、文庫版あとがきによると、表紙絵を描いたのは実は南伸坊なのだそうである。交友関係が作品にも影響するものなのだろうか。作者は(自伝的)小説「ファザーファッカー」で直木賞候補にも挙がっている。マルチタレントの走り、とも言えよう。…今見返してみると、扉絵、やっぱりエッチ(笑)

「神々の山嶺 5(完結)」 谷口ジロー (集英社)\1000 ★★★★★ TOP
 堂々の完結である。月並みだが、感動巨編であった。途中ちょっとミステリ風味になった部分では多少ダレたものの、これは「男の物語」としては一級品である。予想外の結末と、実に印象深い終わり方。ぜひ映画化してもらいたいものである。これは、谷口ジローの筆致もさることながら、夢枕獏の文章の構成も凄かったのだろうな。とにかくお奨め!

「生・怪獣人生」 ほりのぶゆき (小学館)\790 ★★★☆☆ TOP
 怪獣モノである。とはいうものの、いつものほりのぶゆき作品らしくパロディー満載、というかギャグ漫画なのだけど。この、微妙にパチモン臭い怪獣の絵が、またなんともいいのである。初めて読んだ「江戸むらさき特急」もそうだったけど、なんでこんなネタを重いつくかなあ、というものが多くて楽しい。なんか一昔前のオッサン臭いネタが増えてきたなと思っていたが、よく考えると俺と同世代なのね。どおりでツボを突かれてばかりなわけだ。

「神罰」 田中圭一 (イースト・プレス)\999 ★★☆☆☆ TOP
 何かの書評で読んだ覚えがあったのだが、たまたま書店で見かけた。(主に)手塚治虫のタッチを真似たギャグ漫画である。パロディというジャンルに入れていいのかどうかはわからないが、手塚タッチがとても効果的に゜使われているのは確かである。この本はオビ自体も作品の一要素を構成していて、手塚の長女である手塚るみ子の抗議文という体裁をとっている。捨てるのが惜しいオビ、というのも珍しい。

「パイドパイパー 1」 浅田寅ヲ (幻冬社コミックス)\540 ★★★☆☆ TOP
待していた浅田寅ヲの新作である。特異な心理と特異な状況を描かせたら右に出る者はいないのではなかろうか。今回の作品は近未来ものという括り方もできるのだろうが、バイオレンスと変態っぷりは健在である。「スプーンマン」は主人公らが外国人だつたのでなかなか感情移入しづらいものがあったが、今回は多国籍な登場人物ながら、自国の物語として楽しむことができそうだ。

「未明日記」 さかもと未明 (碧天社)\933 ★★☆☆☆ TOP
 さかもと未明という作家の名前を知ったのは、確かくらたまこと倉田真由美の漫画に登場したからと記憶している。レディースコミック作家にして小説等も手がけるマルチタレントとして知られているらしいのだが、写真等で見る限りではこれが引田天功似のなかなかの美人。というか、ある程度の”見栄え”がなければタレント活動はできないだろうが。室井佑月しかり。内容は私生活でのエッチ系話なのだが、ギャグばかりがちりばめられているため変な嫌らしさは感じられない。それよりも、全編4コマでよくこれだけのネタをまとめられるものだと感心するばかりである。最も、今後この作家の漫画を真面目に読むことはないのだろうが。それにしても、いいペンネーム…。

「カオスだもんね! 9」 水口幸子路 (アスキー)\980 ★★★☆☆ TOP
 本巻は「ゲーム編」と銘打って、ネットワーク対戦ゲームから恋愛シミュレーションと、確かにゲームの話題が多くなっているが、なにより作者の本質(^^;であるガンダム関連の大ネタを見ることができたのがうれしい。この作品が掲載されている週刊アスキーは購読しているが、こうやって単行本としてまとめられたものを読むと、掲載当時の世相もうかがえて感慨もひとしおである。旅行や遠出など大ネタの少ない巻ではあるが、それこそ身辺雑記的な雰囲気があって、これはこれでよし。

「神々の山嶺 4」 谷口ジロー (集英社)\1000★★★★ TOP
 夢枕獏の原作を読もうかとも思うのだが、これはこのままコミックスの刊行を待って追っていくことにする。風景や人物の描写はもちろんのことであめが、相変わらず谷口ジローのストイックな作風には脱帽である。実際に自分が山を”やって”いるような、そんな気にさせられるから不思議だ。前巻はちょっとミステリ風味に走りすぎていた感があって今ひとつだつたのだが、今回は完全に人間が山に向かい合う極限状況の物語。自分が歳をとって体力的に無理がかかる年齢になってからこそ、こういうヴァーチャルに体力を使う物語が好きになったのか。物語の中で主人公の語る、山に登る理由、「そこに山があったからじゃない、ここにおれがいるからだ」は何とも重みのある言葉である。

「平成よっぱらい研究所」 二ノ宮知子 (祥伝社コミック文庫)\571 ★★★★ TOP
 初めに断っておくが、一滴も飲めない下戸の俺である。そのくせ、酒の登場する漫画は好きだったりして、「BARレモンハート」(古谷三敏)や「酒のほそ道」(ラズウェル細木)は欠かさず読んでいる。いや、飲みはしないんだけど。概して、よっぱらいの無神経さと傍若無人ぶりが大嫌いなのだ。そういうよっぱらいの生態を面白おすしく紹介したのが本書である。実体験が元になっているだけあって話がリアルでいい。笑える。

「真説魔獣戦線 1」 石川賢 (秋田書店)\514 ★★☆☆☆ TOP
 アニメ化に乗じて加筆したものだとばっかり思いつつ買ったのだが、実は前作から数年後の世界を描いたものであった。他者を食らって同化する、という発想では石川賢はかなり早い段階から発表していたのではないだろうか。しかも、恋人を喰うというショッキングなラストシーンは結構印象が強い。そういえば、主人公と同姓同名の来留間慎一という漫画家がいて、この人の書いた「魔神伝」(実際は造語で漢字も作っているのだが)というのが、これがもう★★★★★ものの傑作だったのである。その後、筆名を秋恭摩に変えたらしいのだが、その名義で書いた「魔獣結社」も名作である。この2作品は、科学と魔術の融合、という現代ではあたりまえになっているモチーフの原点ともいえる作品なのだあった。

「MyFavoriteBIKEオートバイ青春短編集 1」 山口かつみ (小学館)\505 ★★★★ TOP
 何かの雑誌でSUZUKIのカタナをリストアする漫画を読んで、あまり格好良かったのでスクラップしていたのだが、まさか「オーバー・レブ」の作者によるものだったとは。オートバイのブームも過ぎて、町でみかけることも少なくなってきた昨今、”元”バイク乗りとしてはこういうタイプの漫画は懐かしくある。シリーズ化しているらしいので、ぜひ自分の愛車も二日って欲しいと願うものである(^^;でも、HONDA XL125Rなんてのは、題材としてはちょっと弱いのだろうな。この頃本気でバイク買いたくなるんだが、125ccというはんぱな排気量の車種はもうどこのメーカーでも出していない…。

「笑う五臓六腑」 くのけいじ (小学館)\505 ☆☆☆☆ TOP
 オビに大きく「演劇界の奇才・別役実初の完全コミック化!!」とあったので。しかし、別役実らしい部分と言えば、最初と最後の場面にある、摘出した心臓が笑っているという描写だけなのだった。だいたい、別役実という名前を知っている若者がいるとはおもえないのだが。探偵ものと言っていいのだろうか、臓器売買をめぐるミステリー仕立てとなっていて、確かに小道具的に別役実世界が垣間見えたりもするのだが、全体的にはよくある展開に終わっている。それと、この本はオビに「試し読み大歓迎」と謳っており、書店向けにもビニールパックをかけないようにとの注意が書かれている。これは、よっぽど良心的なのか、それとも内容に自信があったのか。

「弥次喜多 in DEEP 8」 しりあがり寿 (エンターブレイン)\1480 ★★★★ TOP
 8巻にして完結である。もともとが悪夢のようなシュールな世界を描いたものだったので、もしかしてこんな終わり方かも…という予想の通りだった。途中から筋が混乱して来て、破綻も心配したのだが杞憂に終わったらしい。しりあがり寿の才能のなせるわざ、であろう。始まりの頃のほのぼのとしたギャグにくらべると、リアルとは何か、我々は本当に生きているのか、そんなことを考えさせられる哲学的な作品として収束したように思える。これは、古きよきSFのテイストを感じる人も多いのでは?

「プラネテス 3」 幸村誠 (講談社)\648 ★★★★★ TOP
 2003年度初の5つ★である。きっと賛否両論あるのだろうが、今回はすっかり打ちのめされてしまった。主要な登場人物の意外な過去、というのはよくあるパターンなのだろうが、こまでリリカル(叙情的)にやせれると、もう堪らない。時に2077年、人類はすでに宇宙へと乗りだし、そこでの生活がごく平凡な日常として語られる世界。ハードSFまで追いついていない設定ながら、十分に”日常的な宇宙”を感じさせてくれる。ちょっと哲学的なニュアンスも好みが分かれるところだろうが、宇宙では人間は人間以下ではありえない、ってことで。プロポーズのシーンはぜひ読んで欲しい、洒落ている。1巻・2巻と読んでいてなんとなく展開が読めてしまっていた気がしていたのだが、この3巻はもの凄いインパクトに溢れる一冊だった。できれば1巻から順に読んでいってもらいたいものである。

「机上のクーロン」 青木朋 (小学館)\1143 ★★☆☆☆ TOP
 人語を話すクローンウサギに育てられた「捜し屋」を描く近未来SF、ということでサイバーパンクの味付けが楽しめるかと思ったのだが、今ひとつノリが悪いのだった。それというのも、この作品ならではの味付けが足りないからではないかと思われる。特に、戦車を石鹸水で撃退する方法など、(説明まで)「マスター・キートン」(浦沢直樹)そのままなのである。他にも、どこかで見聞きしたような設定がちらほらとあり、オリジナリティという面でもの足り無さを感じてしまった。

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