2004年に読んだ本
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32 電車男 中野独人 ★★★★★
31 新ゴーマニズム宣言 14 小林よしのり ★★☆☆☆
30 特撮黙示録 1995-2001 切通理作 ★★★☆☆
29 こんなトンデモ生物が実在する びっくりデータ情報部 ★★☆☆☆
28 トンデモ本 男の世界 と学会 ★★☆☆☆
27 念力家族 笹公人 ★★☆☆☆
26 大河な日々〜三谷幸喜のありふれた生活3 三谷幸喜 ★★☆☆☆
25 お怪物図鑑×物々冒険記 唐沢俊一・唐沢なをき ★★☆☆☆
24 ゴーマニズム宣言 EXTRA1 小林よしのり ★★☆☆☆
23 探偵ファイル 探偵ファイル編集部 ★★☆☆☆
22 日本オタク大賞2004 日本オタク大賞実行委員会 ★★★☆☆
21 新耳袋 9 木原浩勝・中山市朗 ★★★☆☆
20 なぜ人はニセ科学を信じるのか U マイクル・シャーマー ★★☆☆☆
19 津山三十人殺し 筑波昭 ★★★★
18 セックスボランティア 河合香織 ★★☆☆☆
17 現代畸聞録 怪異百物語 猿田悠 ★★★☆☆
16 ゲーム業界奇譚 ユーゲー編集部 ★☆☆☆☆
15 続・現代畸聞録 怪異百物語 猿田悠 ★★★☆☆
14 マンガ原稿料はなぜ安いのか? 竹熊健太郎 ★★☆☆☆
13 山本弘のトワイライトTV 山本弘 ★★☆☆☆
12 芸能界スキャンダル大戦争 鹿砦社ブックレット5 ★☆☆☆☆
11 トンデモ本の世界T と学会 ★★★☆☆
10 トンデモ本の世界S と学会 ★★★☆☆
09 続・あなたの隣の怖い噂 宇佐和通 ★★★☆☆
08 TVをつけたらやっていた 押井守 ★☆☆☆☆
07 ススキノ、ハードボイルド 東直己 ★☆☆☆☆
06 ファイナルフンタジーXI ヴァナ・ディール公式ワールドガイドVol.1 電撃の旅団 ★★★★
05 世界UMA探検記 U-MAT ★☆☆☆☆
04 新ゴーマニズム宣言 13 小林よしのり ★★☆☆☆
03 社長をだせ!実録クレームとの死闘 川田茂雄 ★★★☆☆
02 なぜ人はニセ科学を信じるのか T マイクル・シャーマー ★★☆☆☆
01 O 創刊号 太田垣晴子 ★☆☆☆☆




「電車男」 中野独人 (新潮社)\1300 ★★★★★ ▲TOP
 実はこの評価、を4つつけるか5つつけるかで迷った。結局、このブ厚さの本を最後まで一気に読み切ったという事実から5つに決定。もともとは何是なく読み始めたのだが、結末はうすうすわかってはいたものの途中でやめることができなくなったのだ。2ちゃんねるについてはあまりいいイメージも持っていないし嫌な目にもあったりしてもいるのだが、掲示板への書き込みを羅列するだけで読ませる物語になるのかと疑ったりもしたが、これは”文学”として立派に成立しているところが凄い。しかもオビにある通り「リアル・ラブ・ストーリー」としてもうまくできている。匿名掲示板の性質上、一般の小説の登場人物達とは違って全ての人物が無個性化してしまいそうなのだが、それをうまく補間していくのが、人間の想像力なのだなあと改めて思った次第。


「新ゴーマニズム宣言 14」 小林よしのり (小学館)\1100 ★★☆☆☆ ▲TOP
 なんというか、「燃えない」のである。以前のゴー宣であれば、筆者の主張に対して自分がどんなスタンスをとっているにせよ何らかの感想が残ったものであるが、この頃の作品を読んでも、一方通行の意見を聴かされているような気がして。ことに、政治信条の話題に偏り初めてからは、筆者の主張もかたくなになってしまい、他の感想を挟む余地がなくなってしまったのではないかと思えるほどだ。前巻でイラク邦人人質問題について触れていないことに不満を書いた覚えがあるが、タイムラグをすっかり忘れていた。本巻でそれについて触れてはいるのだが、いくぶんトーンが低く”まっとう過ぎる”意見になってしまっているのがちょっと残念だった。



「特撮黙示録 1995-2001」 切通理作 (太田出版)\2380 ★★★☆☆ ▲TOP
 こういう厚みのある本を買うときは、さすがに書店でパラパラとめくってはみるようにしている。なんら、この類のサブカルなジャンルの本は山ほど出版しているし、すべてに興味が湧くとは思えないので。この本は世紀末にあたる時期に日本で制作された特撮映画・TV放送について総括したものだが、最初はストーリーをただなぞっただけの解説本のように思えて、失敗したかな?と考えたんだが、最終的には特撮というごく限られたジャンルの評論としてはとても質の高いものに仕上がっている。最後まで飽きることはなかった。特に、平成ガメラ3部作について詳細に頁を割いているところが木にいった。あ、表紙のシルエットが「ゴジラではなくガメラ」というところも実にいい。



「こんなトンデモ生物が実在する」 びっくりデータ情報部 (KAWADE夢文庫)\476 ★★☆☆☆ ▲TOP
 ほとんどWeekly World Newsのような動物の話が載っている。手乗りシカとかハダカデバネズミとか、テレビや雑誌で見たり読んだ覚えはあっても、実在の動物かどうかまではわからないような生き物について解説されているのが面白い。これらは、もちろん、トンデモ系ではなくれっきとした自然科学、生物学の資料である。先日水族館やペットショップを見に行く機会があったのだが、この本を先に読んでおけばもっと楽しめたのに、と悔やむことしきり。





「トンデモ本 男の世界」 と学会 (扶桑社)\1300 ★★☆☆☆ ▲TOP
 以前読んだ中に「トンデモ本・女の世界」というのがあって、この時、俺自身は「完全なハズレ」と評している。今回の男の世界、男性原理とかそういう堅苦しい部分は抜きにして、ミリタリーとかこだわりとか、ようするに今までのトンデモシリーズの延長線上にあるものなので違和感もほとんどなかった。ただし、本作ではいつものと学会の面々の中では山本弘会長による文章がなかったのが、何か方向付けに影響が出ていたのでは、と思わせたりもして。個人的には、合気柔術の塩田剛三とかオカルト・グッズの人口精霊が出てくるところが好きだったり。




「念力家族」 笹公人 (宝珍)\1600 ★★☆☆☆ ▲TOP
 「トンデモ本の世界T」(と学会)の中で紹介されていたトンデモ系短歌集。とは言っても、キワモノばかりではなく正統な短歌も紹介されている。そのイメージのギャップが面白いのである。かの石川啄木が口語体で詠んだ短歌を初めて読んだ人は、こういういい知れぬ新鮮な感動を覚えるのかもしれない、と思ったり。





「大河な日々〜三谷幸喜のありふれた生活3」 三谷幸喜 (朝日新聞社)\1100 ★★☆☆☆ ▲TOP
 シリーズの第3弾。著者本人があと書きの中でも述べているが、脚本家としては著名な三谷氏の、それこそありふれた生活が淡々とつづられている。しかしながら、生来のものか、やはり読者を楽しませよう、笑わせようとしているのが伝わってくる。実際、ニヤリとさせられる部分もたくさんあったし。今回はNHKの大河ドラマ「新撰組!」の脚本執筆と出演陣との交流についてもページを割いているが、制作現場での葛藤が伝わってきて、これも面白かった。





「お怪物図鑑×物々冒険記」 唐沢俊一・唐沢なをき (ワールドフォトプレス)\1143 ★★☆☆☆ ▲TOP
 雑誌monoマガジンで連載していたそうだが、見た覚えがない。カタログ雑誌を見ていたのはずいぶんと昔の話だから当然のことか。兄・俊一氏が書いた文章を読んで弟・なをき氏が漫画を書くというこの形態、他の書籍でもやっていたと思うが、非常に高度な三題噺みたいな感じで、これは結構な労力だったであろうと思う。文章で書かれたものだけを読むのであれば、ただのうんちく、雑学に過ぎなくなってしまうが、挿し絵ともまた違うこの漫画が、なんともいえないおかしみを感じさせる。





「ゴーマニズム宣言 EXTRA1」 小林よしのり (幻冬舎)\1400 ★★☆☆☆ ▲TOP
 「ゴーマニズム宣言」の外伝的な要素のある本。小林よしのりは”公と私”という「理由」を見つけたときから描く内容が偏ってきているのではないだろうか。決して反対するのではないが、時事であろうが政治・思想であろうが、物っていくうちに最終的にはそこに収束してしまうところは、小林よしのりの忌避する知識人たちと似てきてしまっている。それにしても、今までであれば痛烈に批判してきたであろう「イラク邦人人質事件」について全然触れていないのはなぜなのだろう。





「探偵ファイル」 探偵ファイル編集部 (イースト・プレス)\1400 ★★☆☆☆ ▲TOP
 買おうか買うまいか迷って、読み終わったらちょっと後悔。Webでたまに見るぶんには面白いが、一冊にまとめるほどの芯の通った文章とは思えないのだ。ただ、2ちゃんねるで話題になった「ネコ殺し・ディルレヴァンガー事件」については、事件のまとめとしてとてもうまくできている。ウケや面白さを狙うのもいいが、体験もの・実験もののサイトは星の数ほどあるので、こういう探偵らしいものを取り上げてもらいたいものだ。





「日本オタク大賞2004」 日本オタク大賞実行委員会 (扶桑社)\1524 ★★★☆☆ ▲TOP
 書店に行くとまずサブカルチャー系の棚で新刊をチェックするのだが、1巻目は残念ながら記憶にない。手にとってみたのかどうかも覚えがないのだが、この2巻目のレベルで構成されているのであれば、買ってみる価値はあるかもしれない。オタク文化について、1年間の出来事と併せて文化論として語っているその内容は、特にサブカルチャーに造詣が深くなくても楽しめるだろう。「機動戦士ガンダムSEED」が大賞受賞というところがオタクっぽいというば言えるのかも、




「新耳袋 9」 木原浩勝・中山市朗 (メ゛ィアファクトリー)\1200 ★★★☆☆ ▲TOP
 待望の第9弾。というのも、メディアでの発売告知を見てから書店にいつ行っても売っていないのだ。とりあえず近辺の書店には一切なし。発売から一ヶ月もたっているというのに。もとかして売れ行き好調で?と思ってちょっと離れた街の本やで残り少なくなっているのを購入。初期の頃のおどろおどろしい話こそないものの、”奇妙な味”のある話が結構気にいた。何巻か前から続いている連作形式もよい。






「なぜ人はニセ科学を信じるのか U」 マイクル・シャーマー (ハヤカワ文庫)\700 ★★☆☆☆ ▲TOP
 前巻とはちょっと趣を異にして、超常現象というよりも、ふたつの意見が対立している説を中心に論を進めており、進化論と創造論、ホロコースト否定論と肯定論が本書を構成している。内容も地政学まで多岐におよぶもので、専門的な用語や知識を吸収するにはもってこいなのだが、如何せんキリスト教の考えや神の概念が出てくると、日本人の俺にはちょっと理解しづらい点もあったりして。最終章に近い「人間や生命は遠い無限の将来どうなっていくのか」という命題は、SF的な説も紹介されているが、時に考えてみると面白いかもしれない。




「津山三十人殺し 筑波昭 (新潮OH!文庫)\733 ★★★★☆ ▲TOP
 映画「八つ墓村」のモデルとして有名になった陰惨な事件のドキュメンタリー。猟奇殺人とか大量殺人の話になるときまって出てくるのだが、これのもとになったハードカバー、一度だけ書店で見かけて、その後みつけることができなかったものが、文庫版で登場。もうすでに66年も前の事件ではあるが、その生々しさには戦慄する。犯人が凶行に至った経緯を、犯人の出生からの生い立ちを追って説明していくのだが、その時代その時代の事件や背景も語られているところが、史実としても興味深い。「はんかくさい(ばかばかしい)」という方言は北海道のものとして認知されているが、岡山県でも当時使っていたということがわかるなど、歴史的史料としても読めるかも。犯人の知人・今田勇一という名前を聞いて、あの連続幼女殺害時件の宮崎勤被告が詐称した今田勇子という名前を思い出したりもした。それにつけても、人間の恩讐の深さよ…。


「セツクスボランティア 河合香織 (新潮社)\1500 ★★☆☆☆ ▲TOP
 障害者の愛と性という、日本ではタブー視されている問題について深く切り込んだルポ。この種の話題を取り扱ったものは、興味本位であったりエログロであったりするものだが、本書では先進国であるオランダでの福祉の実状なども取材し、読み応えのある部分ももっている。ただ、書名がいかにもあざといような感じがしてしまうのは俺だけの感想だろうか?これは、著者初の単行本化ということもあるのだろうが、まだまだ文章も内容も練れていないような印象がある。「よく書けた卒業論文」みたいな。




「現代畸聞録 怪異百物語 猿田悠 (マイクロマガジン社)\1100 ★★★☆☆ ▲TOP
 あわてて探して買ってきた正巻。怪談ものでいうと「新耳袋」以外には食指が動かなかったのだが、これはこれでちょっといい漢字もする。ただし、オチのある物語が多くて、どちらかというと都市伝説めいたものが多いような気もするのだが。これからしばらくはこのテの本を読む季節が始まるのだろう。






「ゲーム業界奇譚 ユーゲー編集部 (マイクロマガジン社)\1100 ☆☆☆☆ ▲TOP
 ゲーム業界・制作現場で起こった怪異や怪談。閉じこもってシンヤまで作業をしたり、精神的に追いつめられた環境で仕事をしているせいか、こういう話にはこと欠かないみたいである。バリバリの理系の仕事現場で(しかもパソコンという精密機器の最先端で)このような話が密やかに語られているのが面白いというか。






「続・現代畸聞録 怪異百物語 猿田悠 (マイクロマガジン社)\1100 ★★★☆☆ ▲TOP
 続巻らしいのだが、正巻を読んだ覚えがない。ブームにのっかった、よっぽど安易なつくりに映ったのだろうか?本巻を読む限りでは、まあまあの怖さ、というか出来であるから、機会があれば読んでみることにしよう。怪談メルマガの主催者による編著らしく、起承転結がしっかりしているのはいいのだが、ちょっと”オチ”のあり過ぎる点が難点かも。さて、いよいよ怪談の季節到来である。





「マンガ原稿料はなぜ安いのか? 竹熊健太郎 (イースト・プレス)\1200 ★★☆☆☆ ▲TOP
 「サルまん」で一代をなした(笑)竹熊健太郎によるマンガ評論。あとがきに本人曰く「産業としてのマンガの歴史と構造」と書かれているように、ただ単にマンガの歴史をひもといただけではなく、きちんとしたマンガ論になっているのが面白い。巻末には「サルまんのハナシ」と題して、「サルでもかけるマンガ教室」執筆時の裏話が載せてあるが、これもリアルタイムで読んでいた者にとっては興味深いかぎりであった。





「山本弘のトワイライトTV 山本弘 (洋泉社)\1400 ★★☆☆☆ ▲TOP
 懐かし系TV番組評論、というところか。トンデモ系やその他B級、カルト系の文章でよく目にするようなTV番組の名前が続々登場するが、UHF放送の入らないところで育ったため、リアルタイムで見た記憶のある番組が少ないのが残念。あと、ここまで酔狂に見る時間の余裕もなかっただろうし(^^;それでも、NHK少年ドラマシリーズなんていうのは、やっぱり思春期の多感な時期の思い出にしっかり残っているんだなあ(遠い目)。





「芸能界スキャンダル大戦争 鹿砦社ブックレット5 (鹿砦社)\857 ☆☆☆☆ ▲TOP
 芸能関係にはさほど興味はないのだが、ゴシップは結構興味深く読んでしまうのである。卑しいというかなんというか、やはりそんなもんなのか。鹿砦社の本も何冊か読んではいたのだが、「噂の真相」誌に対して敬意を払っているところなどは全然共感できない。結局はごく”サヨク的”な反体制・反権力を御旗に掲げている主張ばかりが鼻につくような気がして。このブックレットの中では、飯島愛、ジャニーズ事務所などが槍玉に挙げられているが、もっと大局的な対象があるような気がしてならないのだが…。ジャーナリズムてこんなもん?




「トンデモ本の世界T と学会 (太田出版)\1480 ★★★☆☆ ▲TOP
 2冊同時刊行で、もうおなかいっぱい。久々にトンデモ本の世界を満喫することができた。2巻目のこちらでは、志水一夫氏が書いている「パナウェーブ」「千乃正法」についてのコラムが面白い。G.L.A.の内紛や平井一正、UFO教団のC.B.A.など、懐かしい名前と話題が満載である。そうそう、「幻魔大戦」面白かったよなあ、とか。あと、一番面白そうな本だったのが、「念力家族」(笹公人)という爆笑短歌集。自費出版ということだが、これはぜひ手に入れなくては。





「トンデモ本の世界S と学会 (太田出版)\1480 ★★★☆☆ ▲TOP
 前作から3年、久々のシリーズ新刊である。この間、日本トンデモ本大賞などの選定もその年度ごにあったのだろうが、こうして久々に通して読めるのは実に楽しい。特に、第1章の「アポロは月に行かなかった!?」が、当時の世相も反映していて興味深い。章立てがジャンル別になっているのもよいし、"純正の"(笑)と学会員による論評なのも、安心して読むことのできる一因なのだろう。





「続・あなたの隣の怖い噂 宇佐和通 (学研)\1300 ★★★☆☆ ▲TOP
 前作から2年。興味深い続編の登場である。都市伝説と怪談の違いというのもあいまいなものがあるのだろうが、この間、インターネットや携帯の普及に伴って、情報の流通も収集の簡便さもずっと進んできたようである。フィールドワークとしての採話というのもなかなか面白そうな気がする。







「TVをつけたらやっていた 押井守 (徳間書店)\1600 ☆☆☆☆ ▲TOP
 自宅のTVをつけたら(たまたま)やっていた映画について記したエッセイ。実に無名な映画揃いで、決して観たいという気にはさせないのだが、そのダラダラ感は結構いい感じかも。たまたま観た映画についてこれだけ語ることができるというのも、ある意味クリエイティヴな才能かも。





「ススキノ、ハードボイルド 東直己 (双葉社)\1700 ☆☆☆☆ ▲TOP
  物語自体は、軽く、それでいて読み応えのある結構いい感じ。なにより、札幌・ススキノという自分の知っている場所が舞台になっているし。だがしかし、これをハードボイルドと呼んでいいものかどうか?一人称単称で描かれ、タッチはミステリー調ではあるものの、主人公の主観と脱線が多すぎて、とても”乾いた文体”とは言い難い。どうも著者は国語教師とか裁判官に対して偏見をもっているらしく(^^;、そこの部分だけ主人公というよりもその背後にいる著者の心情が見え隠れするようで居心地悪い。coolではないだろう、これって?北海道新聞で著者近影がのっていたが、本書り略歴ではいろいろな職業を経験したのちに作家になったと書いてあるが、アウトローか反体制でも気取っているのだろうか?その割には、北大文学部哲学科中退、と肩書きは立派なのだが。




「ファイナルフンタジーXI ヴァナ・ディール公式ワールドガイドVol.1 電撃の旅団 (メディアワークス)\1800 ★★★★☆ ▲TOP
 ゲームの攻略本を買うなんて何年ぶりのことだろう。確か、ウルティマオンラインの時か、それともディアブロIIか?FFXIは買って始めたはいいがなかなか先に進むのがおっくうになっていた。なにせ、まとまった時間をとることができなかつたもので(^^;今回、マンガ版の攻略記事を読んでその面白さを再確認し、その勢いで本書も買ってしまった。全ての記事が参考になるわけではないが、その置く深さの一端を知るにはもってこいの本と言えるだろう。特に、付録のDVDは、ひとつの物語として完成されている出来のよさで、これを観るだけでも本書を買う価値はあるだろう。



「世界UMA探検記 U-MAT (ミリオン出版)\933 ☆☆☆☆ ▲TOP
 いかにも安っぽいつくりの本なのだが、それでもUMAという単語を目にするとついつい手にしてしまう(^^;しかもこの頃はUMA関連の書籍が出ないので、納得せぬまに化ってしまったりして。内容は「ムー」の特集をもっと低年齢向けにしたようなものなのだが、ところどころの考察に光るものが。また、大陸書房をはじめとして結構いろいろなUMA本の紹介がされているところはいい。ああ、中学の頃書店で手にした「湖底怪獣」(KKベストセラーズ)、買っておくんだった…。





「新ゴーマニズム宣言 小林よしのり (小学館)\1100 ★★☆☆☆ ▲TOP
 本巻は時節柄イラク問題がメイン。作者の小林よしのり自身は否定するだろうが、この何年間かの氏の言論活動を見てくると、左翼的なものから右翼的なものへの変遷が見てとれる。まるでさだまさしのような(^^;いつも思うのだが、氏が否定している権威主義やステータスへのこだわり、結構自分では気づいていないところで気にしているような気がしてくるのだが。






「社長をだせ!実録クレームとの死闘 川田茂雄 (宝島社)\1400 ★★★☆☆ ▲TOP
  コンビニで購入。たいていの書店であればビジネス書の棚に並んでいそうだが、たまにはこんな毛色の変わったのもいいかな、と。オビには「読み始めると、とまらない」と書いてあるが、確かにすんなり読み進めることができてしかも退屈しない内容だった。特にクレーマーの類型の分類の仕方がいろいろな分野に応用できそうな気がする。こういう本は武勇伝か成功例しか載っていないが、異業種の苦労を知るにはいい読み物かも知れない。






「なぜ人はニセ科学を信じるのか T」 マイクル・シャーマー (ハヤカワ文庫)\700 ★★☆☆☆ ▲TOP
  疑似科学やトンデモに焦点を当てた科学者の本というと「奇妙な論理」がまず頭浮かぶが、本書はそれよりも時代を経て、さらに近代に生じたニセ科学について論考を加えている。その立場を”懐疑主義”においているところが特徴ともいえるだろう。ただ、「臨死体験」についてだけは、実際にそれを体験した俺としては解読の仕方が浅いような気がしてならなかった。あればっかりは体験してみないとわからないものなのだろうなあ。





「O 創刊号」 太田垣晴子 (筑摩書房)\762 ☆☆☆☆ ▲TOP
 太田垣晴子責任編集の雑誌の創刊号。「オー」と読むそうだ。内容は多数の執筆者を招いての多岐に渡るものだが、基本は太田垣のひとり雑誌。そういう形態のものはすでに「サンサル」で実証済みであるが、今回はその時よりも話題の幅が広がっている。ただ、テーマが絞りきれずにどこかのメーカー品の販促用小冊子みたいになってしまったのが残念。







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