2002年に読んだ本
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108JUMP!僕たちの好きなガンダム 全モビルスーツ&メカニック徹底解析編宝島社★★☆☆☆
107JUMP!バイオハザード牧野修★★☆☆☆
106JUMP!ガンダム者Web現代★★☆☆☆
105JUMP!キッチュワールド案内唐沢俊一★★☆☆☆
104JUMP!カルト王唐沢俊一★★☆☆☆
103JUMP!ハッキングする?ハッキングされない?プチワラドットコム★★☆☆☆
102JUMP!爆裂ツール裏ベスト100橋本和明★★☆☆☆
101JUMP!ネット探偵入門 KAZU★★★☆☆
100JUMP!僕たちの好きなウルトラマン別冊宝島★★★☆☆
99JUMP!オウム帝国の正体一橋文哉★★★☆☆
98JUMP!怪獣とヒーローを創った男たち特撮映画研究会★★☆☆☆
97JUMP!フラッシュバック・ダイアリー石丸元章★★★★★
96JUMP!人気ホームページのつくり方井上真花★★★☆☆
95JUMP!新ゴーマニズム宣言 12小林よしのり★★☆☆☆
94JUMP!機動戦士ガンダム・兵器モビルスーツ円道祥之☆☆☆☆☆
93JUMP!インドは今日も雨だった蔵前仁一★★☆☆☆
92JUMP!トルコで私も考えた 3高橋由佳利★★☆☆☆
91JUMP!少林ハッカーハカー小林・吉野健太郎★★☆☆☆
90JUMP!ザ・ファーストネット・センチュリー 0スティーブン・シガーラー★★★☆☆
80JUMP!空前絶後のオタク座談会Bメバエ岡田斗司夫・山本弘★★★★
79JUMP!ウォーターボーイズ矢口史靖★★★☆☆
78JUMP!ベストセラー本ゲーム化会議麻野一哉・飯田和敏・米光一成★★☆☆☆
77JUMP!驚異の未知動物コレクション新博物学研究所★★★☆☆
76JUMP!裏モノの神様唐沢俊一★★★☆☆
75JUMP!極悪ホームページ事典平野浩和★★☆☆☆
74JUMP!スキャンダル大戦争2鹿砦社☆☆☆☆
73JUMP!インターネット悪女のマニュアルマダム神風・編☆☆☆☆
72JUMP!スキャンダル大戦争1鹿砦社☆☆☆☆
71JUMP!超クソゲー外伝・企画屋稼業阿部広樹★★☆☆☆
70JUMP!北の国から’02遺言 (定本・北の国から)倉本聰★★★☆☆
69JUMP!北の国から’98時代 (定本・北の国から)倉本聰★★★★
68JUMP!北の国から’95秘密 (定本・北の国から)倉本聰★★☆☆☆
67JUMP!北の国から’92巣立ち (定本・北の国から)倉本聰★★★★
66JUMP!北の国から’89帰郷 (定本・北の国から)倉本聰★★☆☆☆
65JUMP!北の国から’87初恋 (定本・北の国から)倉本聰★★★★★
64JUMP!北の国から’84夏 (定本・北の国から)倉本聰★★★☆☆
63JUMP!北の国から’83冬 (定本・北の国から)倉本聰★★☆☆☆
62JUMP!北の国から (定本・北の国から)倉本聰★★★★
61JUMP!刺青クリスチャンミッション・バラバ★★☆☆☆
60JUMP!SMアンダーグラウンド入江吉正★★☆☆☆
59JUMP!パックランドでつかまえて田尻智★★☆☆☆
58JUMP!アポロってほんとうに月に行ったの?エム・ハーガ☆☆☆☆
57JUMP!ウラグラ!唐沢俊一★★★☆☆
56JUMP!ネクストマイケル・ルイス☆☆☆☆
55JUMP!実録怪談集 百物語平谷美樹★★☆☆☆
54JUMP!ハッカーズ・ギャラリーVladimi★★☆☆☆
53JUMP!日本怪奇幻想紀行6 奇っ怪建築見聞同朋社・編☆☆☆☆
52JUMP!怪を訊く日々福澤徹三★★★☆☆
51JUMP!怪談徒然草加門七海★★★★
50JUMP!「侍」はこうして作られた新清士★★☆☆☆
49JUMP!バーチャルネットアイドルちゆ12歳ちゆ12歳★★★☆☆
48JUMP!2ちゃんねる公式ガイド20022ちゃんねる★★☆☆☆
47JUMP!東京リラックス太田垣晴子★★★☆☆
46JUMP!2ちゃんねる宣言井上トシユキ+神宮前.org★★☆☆☆
45JUMP!ニングル倉本聰★★★★
44JUMP!オール吉村達也★★☆☆☆
43JUMP!あなたの隣の「怖い噂」宇佐和通★★★★
42JUMP!2ちゃんねる中毒ハッカージャパン編集部★★☆☆☆
41JUMP!サイバーテロから身を守る橋本典明★★☆☆☆
40JUMP!のーてんき通信武田康廣★★★☆☆
39JUMP!テキストサイト大全釜本雪生+くぼうちのぶゆき★★★☆☆
38JUMP!発掘捏造毎日新聞旧石器遺跡取材班★★☆☆☆
37JUMP!Windowsの悪のマニュアルXP石川英治★★☆☆☆
36JUMP!くいしんぼマニュアル太田垣晴子★★☆☆☆
35JUMP!魔界都市ブルース 青春鬼菊地秀行★★☆☆☆
34JUMP!コンピュータウイルス製造ハンドブックTEAM CORD BLACK★★★☆☆
33JUMP!スコブルイーゴスペラーズ酒井雄二☆☆☆☆
32JUMP!新ゴーマニズム宣言小林よくのり☆☆☆☆
31JUMP!新耳袋 7木原浩勝・中山市郎★★☆☆☆
30JUMP!ハッピー・ハッカーキャロリン・P・メイネル★★★☆☆
29JUMP!いきなり最終回別冊宝島235☆☆☆☆
28JUMP!黒客列伝インターネット闇商会vol.3★★☆☆☆
27JUMP!誰も書けなかったハッキング裏の裏裏メニュー愛好会☆☆☆☆
26JUMP!常時接続悪のマニュアルTIP★★☆☆☆
25JUMP!はじめての3分ハッキング 2KAZU★★★☆☆
24JUMP!目のうろこ〜尻くらい観音ユーラシアひとり旅〜小田空★★★☆☆
23JUMP!アイドルが脱いだ理由宝泉薫・編★★★☆☆
22JUMP!インターネット悪のツール集TrainCrash★★★☆☆
21JUMP!日本のみなさんさようならリリー・フランキー★★★★
20JUMP!三谷幸喜のありふれた生活三谷幸喜★★★☆☆
19JUMP!ナカヨシ 空前絶後のオタク座談会A岡田斗司夫・山本弘★★★☆☆
18JUMP!iレディ吉村達也★★★☆☆
17JUMP!ももこのトンデモ大冒険さくらももこ★★★☆☆
16JUMP!ハッキングのわざが手に取るようにわかる本プチワラ・ドットコム★★☆☆☆
15JUMP!と学会年鑑2002と学会★★★☆☆
14JUMP!心霊現象謎解き講座ジョー・ニッケル★★★☆☆
13JUMP!山本弘のハマリもの山本弘★★☆☆☆
12JUMP!超古代文明謎解き講座ウィリアム・H・スタインビングJr.★★★☆☆
11JUMP!PLATONIC SEX飯島愛☆☆☆☆
10JUMP!本屋でぼくの本を見た渡辺淳一 他★★★☆☆
09JUMP!森博嗣のミステリィ工作室森博嗣★★☆☆☆
08JUMP!さらばフォーカス斎藤勲★★☆☆☆
07JUMP!ハリーポッターとアズカバンの囚人J.K.ローリング★★★☆☆
06JUMP!猫背の王子中山可穂★★☆☆☆
05JUMP!ハリーポッターと秘密の部屋J.K.ローリング★★★☆☆
04JUMP!ネットフォース・エクスプローラーズ 1は孤独な数字トム・クランシー★★★★
03JUMP!オカルトの大疑問ミステリーゾーン特報班★★☆☆☆
02JUMP!寿司屋のかみさん とっておき話佐川芳枝★★★☆☆
01JUMP!ウイルス、伝染るんです中村正三郎 ★★★★




「僕たちの好きなガンダム 全モビルスーツ&メカニック徹底解析編」 別冊宝島 (宝島社)\857 ★★☆☆☆ TOP 
 僕たちの好きなウルトラマンのシリーズ。これ以前にTVシリーズの解説本も見かけたが、そちらには興味なし。ハインライン「宇宙の戦士」は知っていたが、モビルスーツという概念が巨大ロボットに発展するとは意外だったものである。ガンダム・シリーズに登場するモビルスーツや兵器の解説本であるが、ガンダム自体よりも敵ジオン軍のMSの方が格好良いのはご愛嬌か。特に、誰もが認めるところだろうが、ザクのデザインは凄い、と思う。

「バイオハザード」 牧野修 (角川ホラー文庫)\ ★★☆☆☆ TOP 
 ポール・W・S・アンダーソンの脚本になる映画「バイオハザード」のノベライズ。小説のゾンビものは希少なので結構期待して読んだのだが、やはり今ひとつだった。なにより、ゾンビ化した死者が生者を襲う理由が、「肉を食べ腐敗させてタンパク質を分解してエネルギーを得るため」というのが、ちょっと理解しづらい。ゾンビの描写もよくできてはいるが、遺伝子操作で人工的に創りだした怪物はちょっとやりすぎ、という感じ。闘いを楽しむ強い女性像、というのも感情移入しづらい原因かも知れない。ただし、巻末の解説がとてもよく書かれていて、ゾンビ映画のみならずホラー全般について俯瞰しており、論評としては秀逸であった。

「ガンダム者」 Web現代 (講談社)\2800 ★★☆☆☆ TOP 
 新刊コーナーですぐ見つけたのだが、購入を決意するまでにはかなり時間がかかった。ガンダムの世界観は好きだが、作品全部を見ているわけでも全ての作品が好きなわけでもないし。しかし、俗に言う”ファーストガンダム”、一番最初の作品については確かにエポックメイキングな部分があり、記憶に残っている。制作者の立場からはどのように見ていたのかを知りたくて手に取ることになった。内容はインタビューが大部分であり、シナリオや設定などに携わる人の発言には面白い部分もあにはあるが、やはりコアやアニメファンでなければ楽しめない部分がほとんどであった。特に、ガンダムの総監督である富野由悠季氏の項などは、作品世界を離れて哲学的、思想的な話題へと展開し、結局飛ばし読みしてしまったのだった。

「キッチュワールド案内」 唐沢俊一  (早川書房)\1300 ★★☆☆☆ TOP 
 新刊本で購入。「SFマガジン」に連載されていたものが元になっているということもあって、小松左京筒井康隆などの名前も登場し、古いSF好きとしては懐かしい限り。それぞれ「〜論」としてまとめられているのだが、それぞれが巧妙につながっていて、筆者の腕の冴えを感じさせる。この中では特に「フリークス論」が秀逸。

「カルト王」 唐沢俊一  (幻冬舎文庫)\571 ★★☆☆☆ TOP 
 長く文庫化を待っていた作品。この中に収められている「あなたの知らない心霊ゴロのトンデモない生態」というのが、別の本で簡単に紹介されていて、それが読みたかったのである。心霊・オカルト界で金儲け、という詐欺師のような世渡りの実態は読んでいて面白い。オカルト以外にも、クスリとカラダ、セクシャリティ、サブカルチャー、等個人的な興味と合致する話題があって読み応えがあるのだが、弟の唐沢なをきとの合作とは違って全て活字なので少々疲れた。

「ハッキングする?ハッキングされない?」 プチワラドットコム (ラトルズ)\1600 ★★☆☆☆ TOP 
 いつものプチワラ本と言えばわかってもらえるのだろうか、つまらないギャグと下品さ、それでいて結構すらすら読める読みやすさをもった本である。一応、ハッキングする攻撃側とそれを防御する側の両面から解説しているのだが、具体的な手法については詳しく触れられていないため。初心者向けの”読み物”といった感じ。1600円という価格に見合った厚さの本ではあったが、内容はというと、あまり記憶に残ってはいないのである。

「爆裂ツール裏ベスト100」 橋本和明 (白夜書房)\2000 ★★☆☆☆ TOP 
 それぞれのソフトの特性によってジャンル分けして収録している。マニアックなものがほとんど見あたらなかったのが残念なところだが、裏ツールとまではいかなくても便利そうなものが紹介されているのはありがたい。実際に自分にとって必要なものかどうか、使い勝手はどうか等を考えながら読み進め、結局5枚の付箋を貼っている。時間ができたら試してみるつもりである。

「ネット探偵入門」 KAZU (三才ブックス)\1143 ★★★☆☆ TOP 
 「はじめての3分ハッキング」シリーズ番外編だそうである。前2作と較べてみても、いよいよハッカーの立場からそれを守るセキュリティーに重点が置かれているのがわかる。無責任にハッキングを助長しているなどと批判もあるハックラ本であるが、このように防御の面での知識を啓蒙する場合だってあるのである。功績は決して小さくないだろう。今回の内容は中級者向けといったところだろうか。ネット探偵という表題はどんなものかとも思ったのだが、結構いいセンいっているのではないか、と思える読み応えであった。

「僕たちの好きなウルトラマン」 別冊宝島 (宝島社)\933 ★★★☆☆ TOP 
 コンビニで手軽に買えるムック本。初代ウルトラマンから最新のウルトラマンコスモスまで、TVシリーズを全て網羅している。昭和41年の初代ウルトラマンからウルトラマンタロウまでは観ていたと思うのだが、その後は断片的な記憶と聞きかじった知識しかない。小学生時代までリアルタイムで観ていた部分は懐かしいかぎりである。ウルトラシリーズで好きだった怪獣を挙げてみよう。バルタン星人、エレキング、恐竜戦車、ウインタ゜ム、タッコング、ツインテール。思い浮かぶのはそんなところか。何か共通点があるような、ないような。

「オウム帝国の正体」 一橋文哉 (新潮文庫)\590 ★★★☆☆ TOP 
 オウム本も一時期のようには読まなくなった。事件は確実に風化している、ということなのだろう。今回書かれているのは、オウムと暴力団や北朝鮮との関わりである。ひとつ間違えばトンデモに分類されてしまうような憶測混じりの部分もあるような感じではあるが、さまざまな事象をうまくまとめたものである。確かに、銃器と覚醒剤の密輸については、他国や裏ルートとの関わりは避けて通れないだろうし、それなりの”筋”を通して来たことも想像に難くない。ただ、本書で暴かれているような、一部権力者との癒着が事実であれば、この件についての全てが陽の当たる場所に出ることはありえないだろう。

「怪獣とヒーローを創った男たち」 特撮映画研究会 (タツミムック)\1600 ★★☆☆☆ TOP 
 ゴジラの造形の話から始まったので、よくある特撮黎明期モノかと思ったのだが、題名に偽りなし、特撮・特殊効果というよりも造形・着ぐるみの話題が中心である。実際にその造形に関わった人達が素材の選定や入手、納入までの苦労話などを披露している。ゴジラはもちろん、ガメラウルトラマン仮面ライダーなど、その他の特撮ヒーロー全般について触れているので、昭和特撮を観て育った年代には懐かしいことがたくさんあるだろう。

「フラッシュバック・ダイアリー」 石丸元章 (双葉社)\1200 ★★★★★ TOP 
 これはもう、五つ星しかありえないだろう。どこまでが現実でどこまでが虚構か、その狭間を探るなどと言う無粋な真似はせず、ただ単純に流されるように読み、そして笑うのがこの本の正しい読み方なのである。薬物中毒者(ジャンキー)にして前科持ちの作者の、ちょっと斜に構えたような、それでいて実に”開放された”物事のとらえ方、関わり方がいっそ気持ちいい。この文体、椎名誠のエッセイを初めて読んだ時のような衝撃を感じた。…大袈裟か…。薬物に冠する表現も、村上龍みたいなじめじめと犯罪的な臭いではなく、もっとcoolである。これはぜひいろいろなヒトに読んでもらいたい。

「人気ホームページのつくり方」 井上真花 (ソシム)\1380 ★★★☆☆ TOP 
 この手の紹介本として面白かったのは、「テキストサイト大全」である。本作では、”ニュースサイト系”にスポトも当たっているのだが、更新する際の留意していることなど、参考になることが書かれている。また、他の本では載っていないような、サイト作者の写真があるのも興味深い。この本の中の有名サイトの作者がいうように、…としての写真やシンボルマークは確かに大切なものだろう。確かに、この制作者の顔写真が見れるということが、一件無味乾燥なホームページに人間臭さを与えている気がするのである。

「新ゴーマニズム宣言 12」 小林よしのり (小学館)\1100 ★★☆☆☆ TOP 
 これは読了が早かった。というか、飛ばし読みが多かったのである。情報量の多い作品なので、何度読み返しても新たな発見がある…はずだったのだが、この頃の小林よしのりのノリにはちょっとついていけないものがある。オウムと闘っていた頃のような、絶対正義の立場というものが危うくなってきているのではないか。かつて反目していた人物と仲良くなったり、反対に仲違いをしたり。本人の中では立脚する立場というものが確立されているのだろうが、なんだか時節・時流に流されているような感想を持ってしまうのは俺だけなのだろうか。

「機動戦士ガンダム・兵器モビルスーツ」 円道祥之 (宝島社文庫)\600 ☆☆☆☆☆ TOP 
 「機動戦士ガンダム」のモビルスーツを兵器という視点で捉えた蘊蓄本、だと思って買ったのだが…、何かというと現実の戦争で使われた戦車等の兵器の解説に話が流れ、また延々とそれが続くのだ。確かにガンダムファンとミリタリーマニアの接点が多いところは認めるが、これってコジツケもいいとこじゃないだろうか?しかも、文庫化して1ヶ月で第2刷という売れ行きなのだが、誤植も訂正されていないし。中身をよく確かめずに勢いでコンビニで本を買うのはやめよう、という典型的な失敗(^^;であった。

「インドは今日も雨だった」 蔵前仁一 (世界文化社)中古\1530 ★★☆☆☆ TOP 
 インド旅行記である。汚いというだけで行く気も褪せるアジアだが、数年前には本気でインドに行ってみたくなったものである。仏教の源流、というのが一番大きな要因なのだが、当時黄熱病か何かが流行していて断念したような記憶がある。英語も覚束ない身としては、言葉の通じない国に、それも単独で行くなどという無謀は絶対できそうにもないのだが。ただ、白人の多い国で見下される(かなり卑屈だな笑)よりは、アジアの国の方が精神衛生上良さそうなのは確か。ただし、太平洋戦争中のことをいろいろと蒸し返されるような思いをさせられるのはごんだけれども。

「トルコで私も考えたB」 高橋由佳利 (集英社)\857 ★★☆☆☆ TOP 
 連載10年目にして3冊目の単行本。本来漫画なのかもしれないが、文章(情報)量の多さと旅行記物に近い括り、ということで。最初に読んだのは1999年だったから、3年ぶりということになる。その間、書店では何度も探していたのだが続巻は見つからず、あのトルコ地震で何かが…などと密かに心配したりして。よく考えてみれば、日本在住なわけで(^^;。今回面白かったのは、トルコの病院事情と育児について。生まれた男児がどのようにしてバイリンガル(しかも関西弁)に育っていくのか、今後の展開も楽しみなところである。料理レシピは女性誌なので当然なのだろうが、甘い物や脂っこい物は苦手なので、読んでいるだけでもうゲップが…。

「小林ハッカー」 ハカー小林・吉野健太郎 (ソフトバンク)\1600 ★★☆☆☆ TOP 
 入門書、といった趣。吉野健太郎氏が自サイトでコラム執筆の経緯について書いているが、メインの記事もどちらかと言えば、よくいえば力が、悪く言えば気の抜けた感じで、どこかの雑誌記事の総集編みたいな仕上がり。それだけに、ひと通りのことが過不足なしに書かれているので、初心者の読み物としてはふさわしいかと思う。書名がモロにウケ狙いで、これはちょっといただけないが。

「ザ・ファーストネット・センチュリー 0」 スティーブン・シガーラー (ハルアンドトーク)\1200 ★★★☆☆ TOP 
 副題「インターネット創成者たちの肖像」のとおり、1960年代のコンピューター黎明期から、パーソナル・コンピューターの発明やインターネットの始祖ともいえるARPAnetの創設などを年代をおって解説している。現在一般的になっているネットワーキングの技術がどのようにして開発、発展してきたのかを知る上でとても興味深い読み物である。ただし、全体的にビジネス書のようなつくり、構成になっているところが、ちょっと…という感じも。この第0巻ではまだインターネットという形では登場してきてはいないのだが、続く第1巻ではそこから1990年代までの状況が語られるようである。プログラマーや開発者よりも、マネージャーや起業家の立場から解読されているのが面白かった。

「空前絶後のオタク座談会Bメバエ」 岡田斗司夫・山本弘 (音楽専科社)\1600 ★★★★☆ TOP 
 今回は、カートゥーン・アニメ、海洋堂フィギュア、特撮、ガンダムという”いかにも”オタクっぽいアイテムにまつわる著名人が登場。それぞれの道の達人が会しただけあって実に濃い話題が満載であった。特に、ブツは違えどもマーケティングの面での苦労に関わる話が耳に残った回であった。しかし、この人脈、フルに活用すればメディアミックスも”甚だしい”凄い企画が実現しそうな気もするのだが。

「ウォーターボーイズ」 矢口史靖 (角川文庫)\438 ★★★☆☆ TOP 
 DVDで観た映画「ウォーターボーイズ」のノベライズ本。監督自身によるノベライズだが、カットも本人の手になるものなので、全体としては統一したイメージで読めるのだが。いかんせん分量が少なく、映画のシナプシス(粗筋)で終わっているような気も。やはりこれは、本編(映画)を観た人が気軽に粗筋を確認するのに適しているようだ。

「ベストセラー本ゲーム化会議」 麻野一哉・飯田和敏・米光一成 (原書房)\1300 ★★☆☆☆ TOP 
 麻野一哉(かまいたちの夜)、飯田和敏(アクアノートの休日)、米光一成(ぷよぷよ)という、当代一のゲーム作家が揃って、ベストセラー本をゲーム化するための企画会議をする、という企画ゴッコの本。オビは「書評本」とあるのだが、それはどんなものか、と思う。紹介されているベストセラー本13冊の中で読んだことがあるのは3冊だけ。それでも、本文で紹介されているものを読むだけで十分読破した気にさせられるから不思議。さすが、本の内容の核心を掴んでいる、ということなのだろうか。ゲーム自体の完成版はあまり想像できないが、それを練るための過程や発想は、やはりゲーム作家だけある、と唸らされることもしばしば。惜しむらくは、もっと図版を多用して、それらしい企画本にしてもらいたかったところ。

「驚異の未知動物コレクション」 新博物学研究所 (グラフィック社)\2300 ★★★☆☆ TOP 
 空想博物誌シリーズ第1弾として、UMA=未知動物のイラストを集めた本。世界各国さまざまなUMAを集めているが、ほとんどは写真に捉えられたものをイラストに起こしているので、どこかで見た構図。説明文については、いろいろな関連資料の引用、要約であるが、簡潔にまとめられていてわかりやすくなっている。ただ、予想される姿とイラストとがあまりに違うものがあるのはちょっといただけない感じ。この本の写真集版があればいいのに。

「裏モノの神様」 唐沢俊一 (イースト・プレス)\1300 ★★★☆☆ TOP 
 「ウラグラ」の前作にあたる作品で、内容はいつもながらの裏モノ節。しかし、これだけの小ネタをいくつでも取り揃えているところが唐沢氏の凄いところか。できれば、ひとつ大いにふくらませて長編などにも取り組んでいただきたいところであるが。こういう一話読み切り完結の作品集を読んでいると、ショートショートや短編作家がどのようにネタをひねり出しているのか、興味の湧くところではある。

「極悪ホームページ事典」 平野浩和 (秀和システム)\2300 ★★☆☆☆ TOP 
 かなり分厚い本ではあるが、ソースが記載されているからである。JavaScriptを使用してのいろいろなホームページでのイタズラ方法が満載で、ブラクラはほとんど網羅していると言っていいだろう。ただし、俺も含めてJavaScriptは「切って」おくのが常識となりつつある昨今、どれだけの効果があるのかは不明だが。裏CGIについて全然触れていないのも不満の残ったところ。それでも130のTipsのうち付箋を貼ったのが13カ所。時間ができたら試して(^^;みよう。

「スキャンダル大戦争2」 鹿砦社 (鹿砦社)\950 ☆☆☆☆ TOP 
 購入した唯一の理由は、あの”幻の小説”、深沢七郎「風流夢譚」が全文掲載されていたからである。期待にたがわぬ駄文であったのは言うまでもないが。確かに不敬な小説ではあるが、この程度の小文のために当時の中央公論社の社長夫人が重傷を負い、お手伝いさんが刺殺されたかと思うとバカバカしさを通り越して現実とは思えなくなってくる。小説そのものよりも、それに付随した三島由紀夫の事情の方が興味深い。昔、三島由紀夫の蜂起・自決事件を描いた映画があって、結局国内上映されなかったと思うのだが、実は裏ルートで手に入れて所持しているのだ。久しぶりに観たくなってきた。

「インターネット悪女のマニュアル」 マダム神風・編 (データハウス)\1800 ☆☆☆☆ TOP 
 「悪のマニュアル」系でインターネット関連ということで、タイトル買い。失敗…。ことインターネットに関する話題というのは些少な部分で、残りは「インターネットの有名人」である女性の語ったちょっと変な話が大勢を占めている。購読層はタイトル買いの女性をターゲットにしているのかも知れないが、これはちょっと、という感じ。

「スキャンダル大戦争1」 鹿砦社 (鹿砦社)\800 ☆☆☆☆ TOP 
 鹿砦社の暴露本シリーズは好きではない。これは執筆者にもよるのだろうが、品性の問われるものが多いからだ。この会社、もっと新左翼寄りのものかと思っていたのだが。今回このムックを買ってみたのは、前半のゴシップに興味があったのではなく、特集「連合赤軍とその時代」が読みたかったから。その中でも、元連合赤軍兵士・青砥幹夫氏や荒岱介氏へのインタビューと新右翼・鈴木邦男氏による文章は、これを買った甲斐があるというもの。特に、文中での「革命運動の中では”一番誠実な人間”から殺される(内ゲバ、粛正に関する記述)」や「強いられた殉教(連合赤軍による総括、処刑をさして)」という言葉にはなにやら重みを感じさせられるものがあった。また、朝日新聞社で自決した野村秋介氏に冠する記述もとても興味深いものがある。

「超クソゲー外伝・企画屋稼業」 阿部広樹 (太田出版)\1480 ★★★☆☆ TOP 
 「超クソゲー」シリーズの著者が、自身の経験をもとに企画屋=ゲームクリエイターの仕事について語ったもの。暴露本みたいなものか。業界での有名な話もさることながら、企画の実際、架空のゲームをもとにした企画書の書き方などは読んでいて面白いものである。よく同人などによるオリジナル・アニメの設定書などがあるが、ゲームの実際にはもっと多くの要素が必要なのだと思わされる。ゲーム自体にはそれほど興味はないが、こういう企画”ゴッコ”は大好きだ。

「北の国から’02遺言」(定本・北の国から) 倉本聰 (理論社)\7000 ★★★☆☆ TOP 
 いよいよ最新にして最終作、である。キュストを見ていて気づいた。「’87初恋」から出てきたれい役が内田有紀だとばかり思っていたのだが、あれは横山めぐみで、今回結役で出たのが内田だったのか。見分けついてないや…。最終話につき大盛り上がり大会かと思いきや、さにあらず。実に淡々と抑制のきいた内容になっている。一応全てが丸く収まりハッピーエンドで、という方向か。「今回の定本・北の国から」、総頁が1038ページとなっているが、ひとつひとつの話は結構短時間で読み進めることができた。もちろん、リアルタイムに見ていた話もそうだが、人物のキャラクター設定に大きな変更がなく、統一感があったのも、その一助と言えるだろう。もっと説教じみたエコロジー論になってもよさそうなものだが(宮崎駿アニメのように!)、それを抑えている部分には大いに好感がもてる。第一話から通じて22年間。人間の成長を描く、という試みとしては大成功と言えるだろう。ただし、主要な登場人物を演じた役者たちは、この役柄のイメージが抜けきれず困ったのではないか。青年時代から中年へと(^^;俺自身もこの物語を通して振り返ることによっていろいろなものを考えさせられるような気がする。これは何度も読み返す脚本になるだろう。

「北の国から’98時代」(定本・北の国から) 倉本聰 (理論社)\7000 ★★★★☆ TOP 
 草太の唐突な死。この脚本を読むまでしらなかった(^^;この頃になると全然興味がなくて、スペシャルさえ観てない。というか、たぶん忙しくて放映時間は職場にいたのだと思うが。別の男の子をみごもっていると知りつつ螢と結婚する正吉の気持ちはどのようなものだったのか。前作「’95秘密」とつながるものがあるような気がする。結婚式で流れる、カセットテープに録音された故・草太のスピーチのシーンは、本当に泣かされる。

「北の国から’95秘密」(定本・北の国から) 倉本聰 (理論社)\7000 ★★☆☆☆ TOP 
 純が地元に帰って、螢も不倫をしていて…と、実に”ドラマ的展開”の激しかった作品。純の恋人が元AV女優の過去を隠していて、というシチュエーションはどんなものか。相手の過去を気にする心理、というのは実に若者らしく、すでに枯れている年代の(失礼だな(^^;)倉本センセがどのようにして着想されたのか、気になるところ。

「北の国から’92巣立ち」(定本・北の国から) 倉本聰 (理論社)\7000 ★★★★☆ TOP 
 リアルタイムで観ている。裕木奈江を初めて知ったのがこの作品だ。およそ女優らしくない演技っぷりで、トロ子の役作り、必要ないんでは?というようなキャラクターまハマリ具合。後々女性からのバッシングのあった彼女、実は相当俺のお気に入り。でも、他の作品はひとつも観てないんだけど(^^;死の危機に瀕した五郎の前に表れる故・令子の幻想のシーンと語りは…最低。こういう説明的な語りを倉本センセにはやってほしくなかった。

「北の国から’89帰郷」(定本・北の国から) 倉本聰 (理論社)\7000 ★★☆☆☆ TOP 
 純が傷害事件を起こして…という話なのだが、なんだか尾崎豊の歌の歌詞をそのままドラマにしたような。前作から4年も経っているので、純の成長ぶりには驚かされると同時に、純の成長談が「北の国から」のメインテーマ?という感じに。一応はハッピーエンドなのだが。

「北の国から’87初恋」(定本・北の国から) 倉本聰 (理論社)\7000 ★★★★★ TOP 
 これはリアルタイムで観た覚えがある。これは名作、ドラマ「北の国から」再発見のきっかけとなった作品である。特にラストシーンなんか、もう…って感じで。学生時代仕送りしてもらっていた書留封筒の中にいつも父母からの短い手紙が入っていたのだが、今でもそれ、とってあったりする。これはまさに浪花節の世界だが、日本人にはたまらない感覚なんだろう。純が東京に行こうと考えるきっかけも不純だが(^^;、結局後に引けなくなってしまった時の彼の気持ちを考えるとかなり切ないものがある。純とれいが納屋で濡れた服を脱ぐシーンは、三島由紀夫「潮騒」を思い出させる。それにしても、尾崎豊ってあたりが、時代背景をうかがわせるなあ(遠い目)。

「北の国から’84夏」(定本・北の国から) 倉本聰 (理論社)\7000 ★★★☆☆ TOP 
 これも、本放送の記憶がない(^^;回想シーンの中で冬の場面が出てくるので、シナリオ自体はその前に準備してあったのだろうが、これがまたうまく夏へとつながっている。今回は純の男の子としての成長ぶりがうまく表現されていて感心するとともに、スタッフとしてき思春期の少年の扱いに困ったのでは?と思った。物語自体は主要な登場人物が舞台を降りるなど若干の路線変更(?)が図られているような気がするが、この後々まで続いていくことを予想させるような流れになっている。東京から来た少年の姿が数年前までの自分を想い出させる、という伏線がジーンときた。

「北の国から’83冬」(定本・北の国から) 倉本聰 (理論社)\7000 ★★☆☆☆ TOP 
 たぶん、本放送では見ていない。いや、見たかも知れないがその記憶が全然ない。それほど印象には残らなかったということだろうか。今読み直しても、本放送一作目のような感動はない。ヒット作の2作目は当たらないというジンクスがあるが、これは典型的なそのパターンら当たるのではないか。人物の実際の成長に助けられている部分ばかりが目立って、物語全体としての盛り上がりやうねりが感じられない。短い1話か2話のエピソードを希釈したような感じである。残念。

「北の国から」(定本・北の国から) 倉本聰 (理論社)\7000 ★★★★☆ TOP 
 これは、けだし名作と言っていいだろう。20年前はリアルタイムで見ていたものだ。地元・北海道が舞台だったということもあるが、当時のドラマを思いだしてみると、トレンディーもののハシリが多く、愛だの恋だののものばかりで、広い年齢層が楽しんで見れるものが少なかったこともある。今このシナリオを読んでいてあらためて気づくのだが、独特の”間”とカットの切り替え、これがなんとも職人芸である。俺はお涙頂戴のメロドラマは大嫌いだが、この「抑制のきいた渋さ」には大いに泣かされたものだ。数少ない自分の表現者の部分として、こういうのを大切にしていきたい。

「刺青クリスチャン」 ミッション・バラバ (早稲田出版)\1700 ★★☆☆☆ TOP 
 昔はヤクザだった人々がクリスチャンになって現在は伝道中、という数奇な運命を辿った人たちの軌跡。人生いろいろある中で、一番強者と思われている人種の人たちが心の中では救いを求めているという部分が、実感として伝わってくる。その際に神が証したとされる奇跡の数々はちょっと…という感じなのだが。登場する人たちの中で、結婚した人の大部分が中国・韓国の国籍の女性と結ばれているのだが、これは何か理由があるのだろうか?なんだか穿った見方をすると、特定の宗派とも関係してきそうな気がするのだが。ともあれ。実話として読むと感動の端緒は掴める本だった。

「SMアンダーグラウンド」 入江吉正 (バジリコ株式会社)\1600 ★★☆☆☆ TOP 
 ルーシーブラックマン失踪と殺人の事件について。その関係者の証言によるノンフィクションである。しかも、その背後にあったのが、SMプレイとスナッフ(殺人)ビデオだったというのだから、これを荒唐無稽と言わずに何とするか。しかし、ルポルタージュの形をとって証言の裏をとっていくという形式をとっているということは、ある程度真実が含まれているのだろう。ここに描かれているSMの世界は、変態的ではあるが変質的ではなく、どちらかといえばプレイする人々の思想を反映するものとして描かれている。誰でもが深層にもつ背徳的な欲望がこのような形で実在しているということに慄然とするとともに、ある種の魅力を感じてしまった、と正直に書いておこう。

「パックランドでつかまえて」 田尻智 (エンターブレイン)\1000 ★★☆☆☆ TOP 
 「ポケモン」の生みの親によるエッセイ。「テレビゲームの青春物語」という副題どおり、当時ゲームセンターで流行っていたゲームを軸に青春時代を振り返っている。ひとつひとつのエピソードこそ短いものの、それぞれに関連するゲームと相まってきちんとしたオチが用意されており、当時の世相も復命振り返るにはあまい手法といえるだろう。パソコンとの出会いからインターネットの現状までを振り返れば、自分史をふりかえることもできるだろうな。気軽に読める一冊であった。

「アポロってほんとうに月に行ったの?」 エム・ハーガ (朝日新聞社)\980 ☆☆☆☆ TOP
 驚愕である。と言っても、本書の内容にではない。この薄さと内容のなさに、である。テレビ番組で放映されていたことの焼き直しのような内容。図版も少なく、対象年齢層も定かでないような作りと装丁。迷った挙げ句買ったのだが、完全に馬鹿をみた形である。123ページ、30分ほどで読み終えてしまった…。もう何十年も前から囁かれてきたトンデモ事象を、隠された真実などともったいぶって語っているのはちょっとねー。しかも、朝日新聞社が!?

「ウラグラ!」 唐沢俊一 (アスペクト)\1300 ★★★☆☆ TOP
 「週刊アスキー」で連載していた「裏モノの神様」という連載記事の後半を収めたもの。毎週読んでいたはずなのだが、初出のような感じがするのは、連載時にあまり意識せずにいたせいだろうか。時事に関わる記述も多く、その当時のことを思いだしながら読むとなかなかに感慨が。一話完結でこれだけのネタをもっているというのが凄いところ。

「ネクスト」 マイケル・ルイス (アスペクト)\1900 ☆☆☆☆ TOP
 いつもながらではあるが、海外で観光された本の翻訳出版物というのは当たりはずれが多いもので。今回も、オビの「インターネットの今を知る、最もタイムリーな本」(USA Today)とか、「ネットで世界を支配したローティーンたちの戦慄すべき実話」とか、そんな言葉に惹かれたのが大間違いだった。実際は、ローティーンによるインターネット支配などという問題提起ではなく、ただ単純に”インターネットにどのようなビジネス・チャンスが転がっているか”について取材しただけのドキュルントである。要するに、金もうけのビジネス書。深みも何もない。デジタル社会主義とでもいうべき思想も中には登場するのだが、資本主義の構造が全てを押しつぶす、ただそんなまとめである。なんで洋書ってのは、こんな風にもったいぶった書き方をしつつ”結局は金儲け”に収束していくのだろうか?費やした時間も本の購入代金も無駄だった。

「実録怪談集 百物語」 平谷美樹 (ハルキホラー文庫)\660 ★★☆☆☆ TOP
 SF作家で”見える人”による実録怪談集。錯覚や思いすごしも多分に含まれているのでは、と思うのは俺だけではないだろう(^^;なぜこれを購入したかと言うと、著者が現役の中学校美術教師だから、である。学校の怪談について、より具体的な話を知りたかったのだが、期待はある程度かなえられた。やっぱり、という感じ。また、岩手県在住ということで、「遠野物語」に起因するような話が採録されているのも面白い。

「ハッカーズ・ギャラリー」 Vladimi (三才ブックス)\1600 ★★☆☆☆ TOP
 世界中のハッカーによって改竄されたページを集めたもの。値段が高いのは、オールカラーのせいか。単に改竄するだけではなく、いろいろと趣向を凝らしたものが多く、まさにギャラリーというにふさわしい本である。巻末の方に、実際にハッカーが改竄する際に多様すると思われるコマンドや手順が載っているのだが、これってまさに俺のサーバーに残されている失敗したリクエストそのもの(^^;一日一件は「/scripts/..%5c%5c../winnt/system32/cmd.exe」なんてのが記録されているのだ。(NTじゃないのに!)そういえば、現在のサーバーをデータ移行させる際に、元サーバーにアクセスするとこんな画面が出るようにしていたのだが、何人かはmokichi.comがクラックされたと思ったそうだ(笑)。

「日本怪奇幻想紀行6 奇っ怪建築異聞」 同朋社・編 (角川書店)\1700 ☆☆☆☆ TOP
 本書を買ったのはもう一ヶ月も前のことになるのだが、こで奇妙なシンクロニシティが。この中に出てくる幽霊屋敷が、「怪談徒然草」に出てくる三角屋敷のことなのである。奇妙な偶然というか何というか…。本書では日本国中の奇妙な建築物について紹介されているのだが、その数を絞って詳細に紹介しているため、多少の物足りなさを感じてしまった。このような”物件”については、まだまだ他の場所でも語られてはいるのだが。昨年(2001年)の今頃、北海道・平取の俗称「UFO基地」と呼ばれている場所に同僚と訪れたことがある。UFO教団と呼ばれた宇宙友好協会が建築し、その後朽ち果てたままになっていた所である。残念ながらカメラを持参するのを失念してしまたのだが、取り壊される(だろう)前に、ぜひもう一度訪れてみたい場所ではある。

「怪を訊く日々」 福澤徹三 (メディアファクトリー)\1200 ★★★☆☆ TOP
 メディアファクトリーのこの判型の本は実に読みやすい。ハードカバーのように開きにくいこともなく手に馴染むから、ということでもないのだろうが、すらすらと読み薦めることができるのである。本書は「怪談徒然草」と同時刊行の実話物である。著者が収集した怪談というのは結構都市伝説化したものが多い中で、本書は九州という土地柄がうかがえるような話が多く、興味深いものも幾つか見られた。やはり、本人が体験した話でなくとも、せめて、二次的に聞き知った話でなければ現実味も薄いということであろうか。

「怪談徒然草」 加門七海 (メディアファクトリー)\1200 ★★★★☆ TOP
 お奨め。良質の怪談集である。どちらかといえば(^^;多分に神がかった所もある女流作家だとは思うのだが、かえってそれがひとつひとつの怪談に彩りを添えている。幽霊、妖怪、祓いと、そのテの話題満載。語り下ろしという形態がまた、臨場感を高めている。第三夜に登場する”実験場”、これは読み進めてすぐに”蟲毒”のことだろうとはわかったのだが、そういう知識を少しでも知っている者が読めば、いろいろな場面で合点がいってなお面白い。

「「侍」はこうして作られた」 新清士 (新紀元社)\1600 ★★☆☆☆ TOP
 副題「アクワイア制作2課の660日戦争」。PS2用ゲームソフト「侍」制作のためのプロジェクト発足からマスターアップまでをドキュメントとして追った物語。多分にNHK番組「プロジェクトX」の影響がうがえるのも、ご愛嬌ということで。ゲーム制作の現場については、華やかな面と悲惨な面がいろいろなメディアで語られるが、すべての部署、すべての工程について密着取材したものは今までになかっただろう。また、「マスターアップまであと〜日」とカウントダウンで進んでいくのも、緊迫感を出していていい。ただ、せっかくのゲーム制作という現場なのだから、図版をもっと多く掲載できなかったものか、とは思う。

「バーチャルネットアイドルちゆ12歳」 ちゆ12歳 (ぶんか社)\1400 ★★★☆☆ TOP
 面白い。ネット上でも読めるコンテンツなのかもしれないが、やはりハード(紙)で読むのが一番落ち着く。バーチャルネットアイドルというコンセプトはよくわからないが、テキストコンテンツとして書かれている文章は惹きつけるものをもっていると思う。特に、特撮や漫画等の”濃い”部分へのこだわりとマニア心のくすぐり具合は絶妙なブレンド感がある。長文であるが、ガオレンジャー総集編は笑い所満載で(ガオレンジャー自体をしらなくても)一番楽しめるのではないか。

「2ちゃんねる公式ガイド2002」 2ちゃんねる (コアマガジン)\2095 ★★☆☆☆ TOP
 2ちゃんねる本。まあ、ここのところの読書の内容から言って、流れで買ってしまったようなものである。前書きの中で出版社が話しているが、確かにこの定価は高いだろう。ただし、”公式”と謳っているだけあつて、他の2ちゃんねる本とは一線を画したものになっているのは確かだろう。ただ、その部分が面白いかどうかというのは別として。2ちゃんねらーが買う本だろう、などといろいろなところで言われているのだが、購読層を絞りきれていないような作りになっているのが惜しい。

「東京リラックス」 太田垣晴子 (文藝春秋)\1000 ★★★☆☆ TOP
 ”太田垣本”はいつも本に入れるか漫画に入れるかジャンルで悩むのだが、今回も活字量が多いということで本に分類。題名通り、エステ、マッサージ等あらゆるリラックスに関する体験をしたルポルタージュである。個人的に、床屋での耳掃除、顔そり、マッサージを愛してやまない俺としては、こういういろいろなリラクゼーションには一度は挑戦してみたいものである。特に、他人に施してもらうマッサージほど気持ちのいいものはない。いつも他人にする機会はあるのだが、自分がマッサージを受ける機会は少ないのだ。整体や鍼灸など、身近にあるものについてはこれから是非とも挑戦してみたいものである。

「2ちゃんねる宣言」 井上トシユキ+神宮前.org (文藝春秋)\1476 ★★☆☆☆ TOP
 2ちゃんねる本。買おうかどうか迷ったが、たまたま先日読んだ「2ちゃんねる中毒」が予想以上に面白かったので購入。ただし、期待ハズレ…(^^;2ちゃんねるの創始者ひろゆき氏とのインタビューが結構読ませるものであったのだが、それ以外が全然面白くない。妙なサブカルチャー講座みたいになってしまっている。「テキストサイト大全」とは大違いである。巻末はほとんど”ブンカジン”との対談なのだが、どこに狙いがあるのかもわからない。ただただひろゆき氏の存在にぶら下がった形の本になっている。これならば、流行を追いかけただけのムック本の方がまだまし、である。

「ニングル」 倉本聰 (理論社)\1262 ★★★★☆ TOP
 何年にいっぺんか読み返したくてたまらなくなる本、というのがある。俺の場合には、それは宮沢賢治「銀河鉄道の夜」だったりするのだが、この作品もそんな本の一冊である。初めて読んだのはもう20年近く前になるのだろうか。同じ著者による「北の人名録」というエッセイを読んだのがきっかけで、職場の図書室にあったこの本に手を伸ばした。コロボックル伝説というのは、佐藤さとるのファンタジーシリーズもあってか結構知られている(と思う)のだが、ひとに北海道に住んでいる人間にとってはアイヌ伝説と相まって思ったよりメジャーな話しだろう。この作品の読み始めは、どこかで読んだような”ムー的”な話しの展開だと思ったのだが、やがて、エッセイでも読んだことのある実在の人物によってニングルというその存在が語られ始めると、これがフィクションなのかドキュメントなのかわからなくなってくる。この辺の演出は、さすが有名なシナリオライターと、うならされたものだ。故・星新一「セキストラ」も断片的な情報を積み重ねていく手法が効果的だったものだが。ただ、今読み返すとやはり、「森林を大切に」の主張の部分がずいぶんと鼻についてしまうのが残念なところではある。

「オール」 吉村達也 (ハルキ・ホラー文庫)\952 ★★☆☆☆ TOP
 「ポップティーン」誌に連載されていたというので、対象年齢や読者によってどのようにかき分けているのか興味を持った。ホラーとしての出来はまあまあ。一般的な怪談というよりは、思春期の女の子に焦点を絞って書いているのがよくわかる。同じ著者による「iレディ」と着想の似ている部分があるのは、読めばわかるところだろう。残念ながら、最後の最後で説教じみた文章になつてしまっている(^^;のが残念。ホラー感覚がガクッと落ち込んでしまった。

「あなたの隣の「怖い噂」」 宇佐和通 (学研)\1600 ★★★★☆ TOP
 国内外の都市伝説を紹介し、その解説をしている本。また”時節本”か…と思いつつ読んだのだが、これが予想をはるかに超えて面白い!のである。確かに都市伝説だけあってどこかで聞いたような話しばかりなんだが、あえて特定の地名や固有名詞を排して類型(ステロタイプ)として書き進めていったのが、この成功の一因ではないだろうか。つまり、どこにでもある、身近で起きた”実話”としての物語性、である。「新・耳袋」「都市の穴」とはまた違った趣、研究書のような味わいがあって、これは一読の価値有り!である。ちなみに、著者名は「うさ・わつう」と読むのだが、これってひょっとして、「うわさつう(噂通)」のアナグラム?そういえば、この季節になると怪談本を多く見かけるのだが、俺のお薦めは、断然「あやかし通信」大迫純一・ハルキホラー文庫\600)と「奇譚草子」夢枕獏・講談社文庫)である。特に前者は復刊がまたれていたほどの出来なのである。ぜひ、ご一読を。

「2ちゃんねる中毒」 ハッカージャパン編集部 (白夜書房)\1600 ★★☆☆☆ TOP
 2ちゃんねる本としては、もう一冊、管理人のひろゆき氏との対談をまとめたものがあったのだが、結局こちらを選択。個人的に2ちゃんねるに書き込みをすることも閲覧することもほとんどないのだが、”匿名””掲示板”というコミュニケーションの形態にはかなり興味があったので。いろいろな話題の板について詳しい人間が解説をしているのだが、半数くらいは興味がなくて読み飛ばしてしまった。それよりも、今までに2ちゃんねるで起きた大きな事件が見たかったのだが…。インターネット上にはそれらを解説しているサイトも多く存在するらしいのだが、やはりハード(紙)でじっくりと余暇でみたかったのだ。まあ、そつなくまとめられていたという感じ。

「サイバーテロから身を守る」 橋本典明 (小学館文庫)\476 ★★☆☆☆ TOP
 なんだか、米国のテロ事件をうけて急遽書き下ろしたような作り。インターネット上で起こりうるサイバーテロ(と分類できるような現象)をかいつまんで紹介している。巻末に初心者向けにアィルスの被害に遭った時の対処法を載せるなど、もちろん対象は初心者、しかもサラリーマンのような気がする。徒に危機感を煽るような作りになっていないのはさすが、というべきか。特に目新しい情報はなかったが、このまとめ方はうまい、と思わせた。

「のーてんき通信」 武田康廣 (ワニブックス)\1400 ★★★☆☆ TOP
 ガイナックス取締役統括本部長の肩書きをもつ人物による半生記(^^。サブタイトルに「エヴァンゲリオンを創った男たち」とつけ、表紙にそのラフスケッチを載せている割に、エヴァに関する話はほんのちょっぴりとしか出てこない。確かに、看板に偽りはないのだが…ワニブックス臭いというか…(^^;ただ、日本SF大会とかDAICONFILMとか、伝説となったイベントや話題が出てくるのは、SFの隆盛期を思い起こさせてとても面白く、懐かしかった。この本を読むに、袂を分かった岡田斗司夫のこともなんとなく合点がいくような気もしてくるのだが、もちろん向こうにも向こうの言い分がある訳で。まえがきの中で書かれているが、客観的な視点から見てどうだったのかというと、庵野秀明カントクらが対談の中で少しだけ触れているのだが、それほど悪意をもっては書かれていないような気もする。いずれにせよ、一代を築いた人間もいろいろな苦労をしてきたのだなあ、ということか。

「テキストサイト大全」 釜本雪生+くぼうちゆきのぶ (ソフトマジック)\1300 ★★★☆☆ TOP
 昨今流行しているテキストサイトの概説として、とてもよくできている。あとがきの中で編者本人が述べているように、「初級者には易しく上級者にはマニアックに読める本」であった。テキストサイト黎明期の事情については全然知らなかったのだが、「侍魂」以前・以後に分けるなど、素人にもよかりやすいまとめ方をしている。かくいう自分も”テキストサイトもどき”はたまに書いてはいるのだが、それぞれの作者・管理人のスタンスなどがわかり、インタビューも参考になった。

「発掘捏造」 毎日新聞旧石器遺跡取材班 (毎日新聞社)\1400 ★★☆☆☆ TOP
 事件の概要を記したドキュルンタリーとしては超一級品、なんだろうが…、どうにも今ひとつ感触がよくないのである。それは、事件そのものの経緯よりも旧石器遺跡についての知識量の方が多いからではないだろうか。確かにそれらの知識の上にこそ今回の捏造事件の本質というものがあるのであろうが、いかんせん、興味のない学術的な知識の列挙はどうにも辛いものがあるのである。本書のタイトルを見て興味本位で買った身としては、取材班がいくら勉強したかは知らないが、その辺のことはある程度割愛してほしかった。それよりも、藤村氏の人となりについてもっと掘り下げて取材できなかったものか(もちろん氏のプライバシーを熟慮したことはわかるのだが)と思ってしまった。

「Windowsの悪のマニュアルXP」 石川英治 (データハウス)\2300 ★★☆☆☆ TOP
 ああ、内容をよく確かめずに買うからこういうことになる…。これは前作の改訂版であり、しかも内容にはほとんど大差がないのであった。「XP」とついている部分にしっかり騙されてしまったわけだ。しかしながら、以前は全然興味の無かったHotLineのbotに関する記述など、今更ながらに読み返しみると面白い部分もあったりして。ただし、未だにWin95にしか通用しない部分がしっかり残されているのはどうか、とも思ったりする。改訂版ならばのツールのアップデート版とかそういうのに期待しているのだが。今後は確かめてから買うべし、と自戒しておこう。

「くいしんぼマニュアル」 太田垣晴子 (竹書房)\952 ★★☆☆☆ TOP
 エッセイマンガとしては個人的にお気に入り、の太田垣晴子作品。いろいろな食べ物に関して、実際に食べたうえ(?)で書かれている。和食だとか中華だとか各国さまざまな料理が登場していて楽しめるのだが、どこか「美味しんぼ」の二番煎じみたいなところがあるのがご愛嬌、か。極端な偏食で知られる俺(^^;でもちょっと食べてみたくなるのが不思議である。

「魔界都市ブルース 青春鬼」 菊地秀行 (祥伝社)\838 ★★☆☆☆ TOP
 「魔界都市ブルース」で秋せつらというキャラクターを知ったのが1986年、今から16年も前の話である。しばらくはシリーズを読んでいたものの、いつか読むのをやめてしまつたのであるが、本作はその外伝的な作品で、秋せつらの青春時代を描いている、ということで興味を抱いた。まだ彼の”魔技”にも磨きがかかってはおらず、初々しさもよく表現さけている、とは思うのだが、菊地作品の”なんでもあり”が、やはりどうも…という期もやはりしてしまったのであった。

「コンピュータウイルス製造ハンドブック」 TEAM CORD BLACK (データハウス)\1800 ★★★☆☆ TOP
 まあ、よくあるウイルス本だから、あまり期待せずに買ったのだが、これがなかなか。実際にマクロウイルスのコードを載せて、その改造方法まで解説していて、非常に親切(^^;ウイルス製造ソフト(ジェネレーター)については知っていたが、プログラムとして自分でコードを書くところに意味がある、と思えるからである。ただ、自爆が怖いので、自分でその動作を試すことが出来ないのが残念と言えば残念…。

「スコブルイー」 ゴスペラーズ酒井雄二 (ソニーマガジンズ)\2000 ☆☆☆☆ TOP
 装丁が凝っているので、興味をひかれた。筆文字と筆ペンで書かれた漫画と期待していたのだが、内容を見てちょっと残念。あの片岡鶴太郎や画集や長渕剛の詩歌集を想像していたのだが、単にコマ漫画なのであった。こういう、中身を確認できない売り方は何とかならないものだろうか。ゴスペラーズの内情が語られている部分は、実に面白いのだが。

「新ゴーマニズム宣言 11」 小林よしのり (小学館)\1200 ☆☆☆☆ TOP
 スケールが大きくなりすぎたな…というのが、正直な感想。以前のような、「他の人間が何と言おうと、自分はこれを信じる!」という迫力が失せて、理論武装に走りすぎているのではないだろうか?これでは、作中で揶揄されている政治家と同じである。主張していることはよくわかるし、正直うなずかせるものばかりなのに、高い所に登ってしまって自分で降りられなくなったような姿を見せられているようで、実に残念である。

「新耳袋 7」 木原浩勝・中山市郎 (メディアファクトリー)\1200 ★★☆☆☆ TOP
 この「新耳袋シリーズ」も通巻7巻目である。特に今回は、”ビジュアル”で怖がらせるような物語は登場しない。”怖いモノ”それ自体の姿の描写はなく、読んだ人がそれぞれに想像をめぐらすような構成が多い。後で思い出してじわじわ”来る”ものが多く、読んでいるそばからぞっとするものはほとんどない。それだけに、怖さも半減か。

「ハッピー・ハッカー」 キャロリン・P・メイネル (白夜書房)\3800 ★★★☆☆ TOP
 400頁を超える厚さで、読み始めは結構気が滅入ったが思ったよりも読み進めやすかった。これは、訳者・Vladmir氏のお手柄と言っていいだろう。ただ、口語体(話し言葉)を使って”雰囲気”を出そうとしているのだが、これはあまり効果的ではなかったのでは?外国文学を読んでいるようなとっつきにくさがどうしても…。内容は、「(ほとんど)無害なハッキングへのガイド」という原題に違わず、ハッキングについていろいろな側面からの考察と具体的な手法が述べられている。ただ、シェル・アカウントを持っていてUNIXコマンドが扱えるのが前提として書かれている部分も多いので、悪戯半分に試すことは少ないだろうと思われる。図版は少ないがコンソール画面が多く、”雰囲気”を味わうだけならもってこいかも知れない。

「いきなり最終回」 別冊宝島 (宝島社)\700 ☆☆☆☆ TOP
 結構目にする「いきなり最終回」本の一冊。本作の中では特に、謎めいた最終回を扱っているが、漫画家が語る連載終了の裏など、結構読ませるものもある。ただし、ほとんどが”懐かしモノ”を扱っているため、興味のない作品が続くのにはちょっと辟易したが。「翔んだカップル」の最終回は、本当に懐かしかったのだが。

「黒客列伝」 インターネット闇商会vol.3 (大洋図書)\952 ★★☆☆☆ TOP
 ハッキングの仕方よりも、それを行う人間の側に焦点を当てている一冊。実際に起きた、あるいは起こりうる事件を例に引いての解説が多い。一般にハッカーと称される種類の人間について、時代を追って変遷をながめるページはなかなか興味深いものがあるのだが、後半になるとネット犯罪のショーケースみたいになって(^^;ちよっと興ざめしてしまった。

「誰も書けなかったハッキング裏の裏」 裏メニュー愛好会 (広文社)\2000 ☆☆☆☆ TOP
 「誰も書けなかった…」、はっきり言えば看板に偽り有り、だろう。書かれている内容は、ちょっとした雑誌などでも十分に得られる情報ばかりである。目立っているところと言えば、この題名に惹かれて買ってしまう初心者向けに、紹介されているプログラムのダウンロードの仕方、フォルダの作り方から保存の仕方まで懇切丁寧に解説しているところだろう。そのために厚みが出て、しかも値段が高くなってしまっているのだ。

「常時接続悪のマニュアル」 TIP (データハウス)\2300 ★★☆☆☆ TOP
 データハウスお得意の悪のマニュアルシリーズ。今回は常時接続環境についての解説本、という感じ。実際には俺はADSL等の環境にはないので、そっち方面の解説はちょっと勝手のわからない部分が多かった。また、ハッキングの手法というよりも、いかに防御するかの側に立った解説の多さも目立った。自宅で自前でサーバーでも立てない限りは必要のない知識も多いのだが、実際の手順の説明には大いに参考になる部分も。

はじめての3分ハッキング 2」 KAZU (三才ブックス)\1143 ★★★☆☆ TOP
 前著「はじめての3分ハッキング」に続く、第2弾。発売予告から2ヶ月遅れてだったが、ずいぶん刊行を楽しみにしていた本。内容は以前のものよりもちょっと高度な説明になっているはずなのだが、実用度はかえって低くなったような感じ。他の人に説明するためのアンチョコとしてはずいぶんと役立つ。なにより説明がわかりやすい文体と、意外にもカットがシンボルとしてわかりやすいのだ。具体的なハッキングの”手順”こそわからないものの、その方法の概念はぐっとわかりやすくなっている。第3弾にも期待したい。

目のうろこ〜尻くらい観音ユーラシアひとり旅〜」 小田空 (集英社)\951 ★★★☆☆ TOP
 心に”沁みる”漫画家、というものが個人的に確かにあって。少女漫画のジャンルでいうと、自分にとっては、高橋亮子阿保美代、そしてこの小田空の三人がそれにあたる。小田空といえば、「空くんの手紙」という漫画で(1979年の作品だそうだ。インターネットって何て便利なんだ!)、何となく萩尾望都「とってもしあわせモトちゃん」と同様な不思議なイキモノのキャラクターの登場する物語だったのだが、淡々と過ぎるエピソードの、その最終話が何となく心に”沁みる”ものがあったのだ。その後、小田空の作品を読むこともその名前をみかけることがなくなって久しかったのだが、普段行かない書店で小田作品が2冊ならんでいるのをみかけたのだった。両方ともアジアの紀行ものである。小田がこのような趣味の人であるとは知らなかったし、初めて顔写真も拝めたので、なんだかちょっと得した感じ(^^;。ああ、懐かしい。

「アイドルが脱いだ理由」 宝泉薫・編 (宝島社)\1143 ★★★☆☆ TOP
 サブカルチャー系のムックである。時代を超えて、さまざまなアイドルのヌード写真集について、それが撮られた状況やその時代の背景について分析している。図版こそ少ないものの、雑誌や週刊誌などネタ元も豊富であり、このジャンルによくぞここまで、と感心するほどに”深い”本である。特に、アイドルヌードの興亡や、売り出し戦略としてのヌード、露出に関する記述は面白い。居間ならばお宝になような写真集も結構持っていたんだが、全て捨てしまったなあ…(遠い目)。

「インターネット悪のツール集」 TrainCrash (データハウス)\2100 ★★★☆☆ TOP
 データハウスお得意のインターネット厨房本、と分類。しかしながら、紹介されているツールは有名なものから知らなかったものまで多彩。初心者にもわかりやすく紹介されており、今では使用されていないツールにまで言及されているところが面白い。ただ、誤字・脱字があまりにも多く、これは本当に校正されているのか?と疑いたくなったほどだった。興味を覚えたツールは、「PeepingMike」「Brutus」「Nemesis」「ExifReader」「WebCrack」の5本。

「日本のみなさんさようなら」 リリー・フランキー (文春文庫)\733 ★★★★☆ TOP
 オビに「これは映画評ではありません。」とはあるものの、これはれっきとした映画評である、しかも良質の。旧作・新作織り交ぜて、日本映画全般について書かれているのだが、その語り口が絶妙であり、何ともいえないオカシサを誘う。著者はイラストレーターとしての名前は知ってはいたのだが、コラムニストとしてこんなに面白い文章を書く人だとは思わなかった。”日記系サイト”の面白さを凝縮したような文章である。

「三谷幸喜のありふれた生活」 三谷幸喜 (朝日新聞社)\1200 ★★★☆☆ TOP
 朝日新聞に連載しているという、文字通り「ありふれた生活」を綴ったエッセイ。と言っても決してつまらないのではなく、著名人”臭さ”を感じさせないような、素他の力を抜いて気楽に読めるもの。コメディの脚本家だけあってオチをつけようと工夫しているところは結構おかしい。今回は、芝居ゆ映画の製作に関わる内幕も描かれていて結構興味深いものもあるが、やはり以前読んだ脚本形式の「きまずい二人」には及ばないものが…。

ナカヨシ 空前絶後のオタク座談会A」 岡田斗司夫・山本弘 (音楽専科社)\1500 ★★★☆☆ TOP
 「空前絶後のオタク座談会シリーズ」第二弾。今回は、コレクター、声優、監督、作曲家と、特撮やアニメ関連業界の中でも制作に関わる人の登場が多いように思う。話があっちこっちに飛ぶことは今回は少なく、そのかわり、かなり濃い、深い部分まで知らないと一緒になって楽しめない話題が多かった。その中でも、作曲家・渡辺宙明氏との鼎談では、作曲作法など普段知られざる話題が興味深い。

「iレディ」 吉村達也 (角川ホラー文庫)\781 ★★★☆☆ TOP
 インターネットを通じて、コンピューターウィルスが人間に感染する、という結構ありがちな話。導入にネットおかまを使っていめのは結構わかりやすくていいアイディア。感染の方法というのが画面のテキストや明滅というのはちょっと無理があるかも。もっと理論的な説明が欲しかったかもしれない。ただ、パソコンと人間との間でウィルスのやりとりは簡単な発想ながら面白い考え方。要するに、テキスト(文章)として情報を認識し蓄積していくという考え方で、これは理にかなっている部分もあるかも。下手に感情とかを持ち出さなければもっと良かったのに。脳にプログラムをインストールするという考え方は、昔のメリカTV番組「ジョー90」?(笑)

「ももこのトンデモ大冒険」 さくらももこ (徳間書店)\1200 ★★★☆☆ TOP
 値段の割に薄い…。人気作家で売れるとなるとこんなものなのだろうか。内容は、トンデモなものを国内外に訪ねるというもの。文体が結構幼稚で(^^;読みやすいには読みやすいのだがちょっと、という感じ。ただ、声をあげて笑えるような文章もちらほらとあり、特異な文体とはいえるかも知れない。トンデモの内容自体については、作者がそれを本気で信じているのか、ただ単に面白がっているのかが”読み”切れないようなところも。紀行文としての評価の方が高いかも知れない(笑)。

ハッキングのわざが手に取るようにわかる本」 プチワラ・ドットコム (秀和システム)\1600 ★★☆☆☆ TOP
 これは…と思いつつも買ってしまった一冊。独特の毒のある文体で、読みづらいことこのうえない。しかも、普通の文体で書いていればこの分量の5分の1で済んだだろうし。これって、ある意味の精神的ハッキングかも(^^;。内容はよそでもいろいろ紹介されているような中身だが、とにかく言っていることがわかりやすいっとは言える。文体が全体的なレベルを落としているおかげで、敷居の高さを全然感じさせないつくり、とも解釈できよう。ツール実行時の画面写真などは最近のハッキング厨房本ではあまり出てこないので、検索の参考にはなった。

「と学会年鑑2002」 と学会 (大田出版)\1300 ★★★☆☆ TOP
 「と学会」本の最新刊。以前にもあった、と学会の例会での発表を採録したもの。超常現象に限らず、トンデモなものを多く紹介しているが、ごくスタンダードな発表内容、という感じ。何カ所か声に出して笑ってしまったところがあったので、読後感はまずまずといったところか。巻末に大10回トンデモ本大賞の審査過程と結果発表も収録されている。幸福の科学など、新・新宗教についての記述がみられるが、宗教ネタもそろそろ解禁ということか。

「心霊現象謎解き講座」 ジョー・ニッケル (大田出版)\1900 ★★★☆☆ TOP
 「と学会」の皆神龍太郎監修になる、超常現象を科学的に考証するスケプティック・ライブラリーの一冊。幽霊、ポルターガイスト、天使、妖精などの謎に迫る。章立てとして「ドラキュラ・ゾンビ」についての解説もあるのだが、他の章に比べると異常に頁数が少なくとってつけたような内容であるのが残念。ただ、全米bPゴーストバスターというだけあって、実地検分と考察については見るべきものがある。特に、騒霊=ポルターガイストについての章は、「確信犯的」なイタズラについてこれまでに見なかったほどの分量を述べている。天使についても、欧米の宗教観と協会側の見解が述べられているのが興味深い。

「山本弘のハマリもの」 山本弘 (洋泉社)\1300 ★★☆☆ TOP
 「と学会会長」山本弘のエッセイ集。特撮、ヒーロー、フィギュアなど、オタク方面の趣味についての蘊蓄を読むことができる。もちろん、トンデモ系の話題が多いのだが、あまりに”濃い”話題のために、買ってまでの読者は限定されるのではないか。”トンデモ”にはオカルト方面の知識を求める俺にとっては、それほど興味のない話題も多く、ちょっと残念。個人的な評価が低かったのは、至極短時間で読み終え、かなりの飛ばし読みをてしまったため。

超古代文明謎解き講座」 ウィリアム・H・スタインビングJr. (大田出版)\2000 ★★★☆☆ TOP
 超常現象を科学的に考証するスケプティック・ライブラリーの一冊。「と学会」の皆神龍太郎が監修している。内容は、ピラミッド、ノアの箱船、ナスカの地上絵、アトランティス大陸など。ピリ・レイス地図やら宇宙考古学のデニケンやら「衝突する宇宙」のヴェリコフスキーなど、トンデモ世界の超有名人や事柄が満載である。これ、発売元が大田出版というところが、すでにウケ狙いになってしまっているような気もするのだが。さすが大学教授が書いただけあって、科学的な考証の部分は十分納得させるだけの説得性をもっているのだが、歴史学に関する部分だけは冗長に過ぎて飛ばし読みしてしまった。補講として、ベストセラーになった「神々の指紋」の批判に至っているが、あの本の内容が過去の宇宙考古学の焼き直しに過ぎないことをどれだけの人が知っているのだろう?

「PLATONIC SEX」 飯島愛 (小学館文庫)\476 ☆☆☆☆ TOP
 わからん…。なぜこれが100万部以上のヒットになったのか?しかも、10代女性の圧倒的な支持を得たとは。それって、援助交際している自分を肯定されたり、そういう生き方を支えてくれたからってことなのか?どう考えても、有名人の暴露本程度にしか思えないのだが、この物語に現実の自分を投影できるというのがどうにも信じられない思いである。文体も稚拙だし、”できのわるい村上龍”という感じである。まあ、野次馬根性で読んだ俺のような人間が100万人以上いたと考えれば、納得もいくのだが(^^;

「本屋でぼくの本を見た」 渡辺淳一 他 (角川文庫) ★★★☆☆ TOP
 ハードカバーで出たときの副題が、「作家デビュー物語」。買いそびれているうちに文庫化されて得した気分だ。この頃は文庫化されるサイクルが早いような気もするが、文庫にせよDVDにせよ、低価格で購入できるようになるのは有り難い。これはもともと「新刊ニュース」に掲載されていたものだそうだが、いろいろな作家がデビュー作とそれを世に送り出した頃の自分をふりかえって綴ったものである。創作作法とまではいずとも、懐かしい作者名や作品名が登場して面白い。読み終える寸前に気づいたが、五十音順になっている。時代の古いモノと新しいものが混在していて、これはこれで面白い効果もあった。

森博嗣のミステリィ工作室」 森博嗣 (講談社文庫)\714 ★★☆☆☆ TOP
 ハードカバーで見かけたときに、買おうか買うまいか迷ってそのままにしていた本。文庫を待って正解だったか。同じ作者によるエッセイ、というかホームページ上での記録をまとめた「すべてがEになる」(幻冬社¥1800)も昨年読んだが、どうもこの人の思考方法はあまり好きにはなれない。ファンにとっては洒落たエッセンスに感じられるだろう部分も、”生理的”に嫌。キライじゃないんだけど、ね。ただ、ミステリィ作家としての創作の作法についてはとても参考になる部分が大きいのも確か。余談だが、この人の書く「ストーリィ(=ストーリー)」とか「ボーダ(=ボーダー)」とかいう言い回し、理工系独自のものだとどこかの雑誌で書いていた。「サーバー」を「サーバ」と書いたりするのと同じく。この辺のこだわり方も、なんだか”Mac的"で嫌。ああ、つくづく文系な俺。

「さらばフォーカス」 斎藤勲 (飛鳥新社)\1300 ★★☆☆☆ TOP
 写真週刊誌「フォーカス」については、「フォーカス スクープの裏側」という元編集部による総括本がすでにあるが、アンカーライターとして活動した著者によるものが本作品。どちらかというと、事件そのものよりも、編集者やカメラマンの人となりや、文章作成におけるポイントを記したものとなっている。フリーライターとして、与えられたデータ原稿を元に1000字程度で自分の直接関わっていないことについて記事を書くのは、これも才能というものではないだろうか。一つのフォーマットを決めてそれに則って文章を書くという訓練は、思いの外効果的かもしれない。

「ハリーポッターとアズカバンの囚人」 J.K.ローリング (静山社)\1900 ★★★☆☆ TOP
 ハリポタ3巻目。ハリーの命を狙っているらしい人物…、あっ、こいつだ!とずっと思い続けてきたのが実は意外な人物で、という結末。言われてみれば、確かにその根拠は早い時期に提出されているのだが、うまく引っかかってしまった。今回は良質の推理小説のフレーバーが。ハリーの父親の学生時代の様子が次第に明らかになってくる。作中に登場するアイテムの一つ一つがリンクして、読めば読むほどに深まってくるのだ。う〜ん、ハリポタ侮り難し。

「猫背の王子」 中山可穂 (集英社文庫)\419 ★★☆☆☆ TOP
 レズビアンの小劇団主催者が主人公。どこかで題名を聞いて、いつかは読んでみようと思っていた。こういう、イマジネーションをかきたてられるような題名のつけ方は好きだ。内容は、劇団運営の楽屋ネタみたいな感じ。あまりいやらしさを感じさせないのが救いか。ただし、結末はちょっと尻すぼみな感じで、村上龍の「限りなく透明に近いブルー」や中沢けい「海を感じるとき」を思い出した。要するに、1970年代後半の新人文学賞みたいな感じ(^^;

「ハリーポッターと秘密の部屋」 J.K.ローリング (静山社)\1900 ★★★☆☆ TOP
 ハリポタ2巻目。石化と鏡、というキーワードから、ははぁ、メドゥーサね…と思ったのだが、ベツモノだった。こうして2巻続けて読んでみると、ポッターのある特技といい、ホグワーツの4つの寮のシンボルといい、結構いろいろな仕掛けが施されているのに気づく。象徴学的にもかなり緻密に組み立てられているかも知れない予感。H.P.ラヴクラフトの神話体系みたいに、外伝的な物語で幅が広がっていくのかもしれない。3巻目もすんなり読むことができそうだ。

ネットフォース・エクスプローラーズ 1は孤独な数字」 トム・クランシー (アスペクト)\1200 ★★★★☆ TOP
 待望の「ネットフォース・エクスプローラーズ」シリーズの第三弾。いつ本屋に行っても置いてないのでいらいらしていた所だ。今回は、冒頭の旧型飛行機を飛ばせるシミュレーションの描写が凄かった。また、なぜこの出版が遅れたかを考えてみたのだが、今回のテーマは、ネット上に送り込んだ病原菌で生身の人間を攻撃する、というものである。(オビには「サイバー・テロ」とあるが。)本文中にも、その攻撃の手段として「ウ゜ァーチャル炭疽病」という言葉も登場する。トム・クランシー、ぬかりなくその辺を加筆したような気もするのだが…。

「オカルトの大疑問」 ミステリーゾーン特報班 (KAWADE夢文庫)\476 ★★★☆☆ TOP
 文庫版の雑学本の一種。巻末の参考文献を見ると、結構知れている事典的な本が多いので、比較的編集も楽だったのではないだろうか。それでも、聞き覚えのなかった事例の一つ二つは出てくるから不思議なものである。今回は、日本のろくろ首に似た伝説がマレーシアにあるのを知った。こういうQ&A形式の本はこれからも需要は伸びるだろう。なにしろ、手軽に読めて区切りをつけやすいのがありがたい。

「寿司屋のかみさん とっておき」 佐川芳枝 (講談社文庫)\533 ★★★☆☆ TOP
 「寿司屋のかみさん」シリーズの第三弾。生魚が苦手な俺が、こんな本を読んでいると寿司を食べたくなってくるから不思議だ。寿司屋のカウンターで食べたことは一度しかないのだが、その裏でいろいろな事が起こっているのがわかり面白い。巻末のQ&A形式で寿司のマナーが書かれているのもわかりやすくていい。

「ウイルス、伝染るんです」 中村正三郎 (廣済堂出版)\1500 ★★★★☆ TOP
 初版が昨年6月だから、かれこれ半年も読まずにいたわけだ。インターネット時代のセキュリティの大切さと、マイクロソフト帝国への憎悪(^^;について書かれた本。どこかで見た名前だと思ったら、かつて「TheBASIC」誌(技術評論社)で連載をしていた人だった。技術者らしい観点から述べられた部分と初心者にもわかりやすい解説とで、多少厚めの本ではあるがすんなり読み終えることができた。特に、マイクロソフト帝国のショーバイの仕方に言及している部分は面白い。

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